デヴィッド・フィンチャー監督の最新作
『ゴーン・ガール』を観てきました。
内容は結婚5周年に突如姿を消した妻を捜す男が、警察の捜査やメディア報道に追い込まれ、さらに妻殺害の疑いを掛けられてしまう物語を描くミステリーです。
この作品はアメリカの女性作家ギリアン・フリンのベストセラーをベースにしていますが、その原作は読んだことがありません。
観終わった感想は、一言で今年の映画で一番やりきれない気持ちになった作品です。
とにかく後味の悪さは特筆もので、しばらくの間は尾を引きそうな感じでした。
しかし、逆にこの作品は今年オスカーを取るかもしれない優れた作品であるとも言えます。主演はオスカー受賞作『アルゴ』など監督業でも活躍するベン・アフレック、妻には『アウトロー』などのロザムンド・パイクが扮しています。
ベン・アフレックはお気楽な感じが強い俳優で、今まではあまり好きではなかったですが、いい加減な性格の亭主をよく演じていました。
そして凄いのが妻役の
ロザムンド・パイクです。
ボンドガールになったことも記憶に新しいですが、氷のような冷たさが今回は際立っていて、ダークナイトのジョーカーと並び称されるような悪女を演じていました。
内容がサスペンススリラーなので、詳しく感想を書くとネタバレになってしまうので、ここではあまり書きませんが、映画の前半と後半が全く別の作品のようになっていて、作品全体でも時間軸が前後するので、一瞬たりとも目を離せない作品でした。
オープニングとエンディングの映像がほとんど同じなんですが、音楽を替えて、全てを知った上で見ると、全く別の映像に見えてくるから不思議でした。
しかし、結婚の理想と現実、そして仮面夫婦と言う言葉がこれほどマッチする映画もないでしょうね。
観終わった後、暗い気持ちになること請け合いの作品なので、気持ちが落ち込んでいる方は見ない方が身のためかもしれません。
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- 2014/12/13(土) 18:40:42|
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