『LOOPER/ルーパー』は今年一番最初に観た映画でしたが、その感想を書くのが遅れてしまいました。もう公開も終盤になってしまいましたね(苦笑)
何故レビューを書くのが遅れたかと言いますと、非常に評価しにくい作品だったのです。
出だしのあらすじは
「未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまう。」

と未来の自分と現在の自分が同時に存在すると言う、とてもややこしい設定なので、その点に非常に興味を持って鑑賞しました。
過去の自分対未来の自分という究極のバトルは、今までにない画期的なアイデアだと思います。
もともと私はタイムリープものの映画には目が無い方で、この手の作品はかなり多く見ています。
それにクリストファー・ノーラン監督作品で心境著しい
ジョセフ・ゴードン=レヴィットと、どんな作品でも存在感の凄い
ブルース・ウィリスが主演では見ないわけにいきません。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットが未来にはブルース・ウィリスのような初老の男性になるとは、とても想像できませんが、毎回3時間かけてメーキャップし、しゃべり方や表情をブルース・ウィリスに似せて演技したのは面白かったですよ。

しかし荒廃した感じの未来の風景はとても暗い感じで、制作予算がなかったチープな作品という感じでしたし、せっかくの独創的なタイプリープのアイデアも脚本が練れていないので、結果的にはあまり評価できない作品でした。
何が問題かって、タイムパラドックスの問題が全く解決されぬままに強引にラストまで突っ走るのですよ。
観おわった後で、その矛盾点を考えていたら頭が変になってしまいました。
一番の矛盾点はブルース・ウィリスがタイムマシンで過去に来るときに二つの世界が混在している事なんです。
反撃して逃げるのと、顔も見られずに過去の自分に殺されてしまうブルース・ウィリスがいて、後者に至るシナリオが何処にも表現されていないのはこの映画の最大の欠点だと思いました。
それに過去の自分が切り刻まれて死んだ場合には、未来の自分が過去にやってくる事はあり得ないのですよ。
但し、いろいろな矛盾点を考えて、映画を観たあとでも楽しめると言う点では、逆に記憶に残る作品だったと思います。
映画館で観なくとも、自宅でDVD観賞すれば充分な作品でした。(おまけして60点)
予告です。
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- 2013/02/08(金) 23:18:13|
- 映画
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ク~さん今晩は。
『ダイ・ハード』は傑作ですね。
この映画と比べようもないですよ。
あまり深く考えないで観賞すれば面白いお話なのですが、タイムトラベルものは一カ所矛盾点がでると、最後までそのところで引っかかってしまうのですよ。
今はそんなに忙しくない時期なので映画を観る機会が多いですが、確かに一本観てしまうと他の作品も惰性で観たくなってしまいます。
- 2013/02/09(土) 19:57:45 |
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- SONE #QVCxQ8ys
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