世界の名峰に挑む登山家やアスリートたちの姿を追ったオーストラリア製ドキュメンタリー映画
『クレイジー・フォー・マウンテン』を見てきました。
この作品はエベレスト(ネパール)、モンブラン(フランス)、デナリ(アメリカ)、メルー(北インド)など難峰に挑む登山家や、ロープを付けずに垂直の岩壁を登頂する天才クライマーのアレックス・オノルドらの姿をはじめ、グランドキャニオンでマウンテンバイクに乗りながらのスカイダイビング、時速360キロに達するといわれるウィングスーツでの山頂からの滑空やパラグライダーなど、山を舞台とした危険と隣り合わせのエクストリームスポーツをこなすアスリートたちの勇姿を記録したものです。ナレーションをウィレム・デフォーが担当しています。以前から公開を楽しみにしたいた作品が仙台フォーラムにて公開されたので、見逃すことは出来ません。
流石にミニシアターとはいえ、映画館のスクリーンで見た雄大な山の景色には魅了されました。
しかし内容がかなり薄っぺらいもので、期待とはかなり違っていました。
予告編と『クレイジー・フォー・マウンテン』と言うタイトルから想像すると、エクストリーム系の物凄い映像がずっと続くのかと思っていたら、完全にNHKBSで深夜に放送している山の映像集のような作りになっていて、眠気を催すクラッシック音楽と、ウィレム・デフォーの抑揚のない、内容に乏しいいナレーションが延々続きます。
それに加えてYouTubeで見た事ある映像を断片的につないで編集した内容で、さらに舞台となる山名の字幕スーパーが一切ないため、何処の山かさっぱり分かりません。
ドキュメンタリーと言うと、普通、登場人物の紹介や会話があって初めて、山に挑む人間の心象が浮き彫りになると思うのですが、それも一切なし。
おまけに最初と最後のヒマラヤやモンブラン山群の画像を二度使い、手を抜いたのが分かってしまいます。
たった1時間20分弱の本編時間が凄く長く感じてしまいました。
天才クライマーのアレックス・オノルドのフリークライミング映像はThe North FaceのYouTube映像の使い回しですが、YouTubeの編集の方が実際の音を重ねて臨場感があると思いました。ちなみにThe North FaceがYouTubeにアップしている画像は秀逸なものが多いです。
私的には素晴らしかった登攀のドキュメンタリー映画
『MERU/メルー』のような作品を期待して行ったのですが、完全に期待外れの作品でした。
評価は50点です。山岳ドキュメンタリー映画は当たり外れが激しいですね。
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- 2018/09/10(月) 20:57:06|
- 映画
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| コメント:2
山渓で絶賛していたので見に行こうと思っていたけど、ちょっとがっかり。
高評価の音楽もイマイチだったのかな。
- 2018/09/12(水) 22:26:12 |
- URL |
- morino #ew5YwdUc
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morinoさん今晩は。
ヤマケイで絶賛しているのは本作品を協賛しているのがThe North Faceだからと思いますよ。
尺の短い映像を繋ぐだけの編集で、意識が散漫になるばかりでした。
- 2018/09/12(水) 22:42:28 |
- URL |
- SONE #QVCxQ8ys
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