最近あまり観たい作品を作っていない印象が高かったリュック・ベッソン監督。
久しぶりにB級映画色満載の怪作を送り出してくれました。
それがSFアクション映画
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』です。
この作品、私が知らないフランスの人気SFコミックの実写化らしく、かの『スターウォーズ』にも少なからず影響を与えているとか。
近年の宇宙SF物の映画は真面目に科学的考察を盛り込んでいたり、テーマが暗いものばかりでしたが、本作は全然違っていました。
あらすじ
西暦2740年。宇宙の平和を守るため、銀河をパトロールしている連邦捜査官のヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)。アルファ宇宙ステーションに降り立った彼らは、長い時間をかけて規模を広げ、多種多彩な種族が共存している“千の惑星の都市”の繁栄を目にする。だがその裏にはある秘密が存在し……。本作はとにかくPOPでカラフルな色彩に溢れていて、ハリウッド制作のSF映画とは一線を画す映像美に満ちていました。
宇宙物のSF映画を映画館で鑑賞するのは、今までに見た事がない映像を迫力ある大スクリーンで見たいからであり、本作はその欲望を余すことなく満たしてくれるものでした。
話の中心はチャラ男とツンデレの美女の愛の話で、中身はあまり深くありません。
リュック・ベッソン監督の出世作「フィフス・エレメント」が気に入った方なら大満足の評価を与えること請け合いです。
但し、話の肝となる変換器とパワーを持つ真珠の役割が最後まで分からず、その点では勢いだけで突っ走った作品と捉えるしかありません。
この作品が当たれば続編が出るような事を監督は言っていたようですが、全世界でコケてしまった感じで、リュック・ベッソン監督が経営する映画制作会社のヨーロッパ・コープの屋台骨がかなり傾いてしまったと聞いています。
好きな監督なので、今後も映画制作にまい進して欲しい希望を込めて
評価は80点です。
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- 2018/04/03(火) 18:38:39|
- 映画
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