巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取った
『エイリアン:コヴェナント』を観てきました。
私、『エイリアン』シリーズが大好きで、今までずっと新作を追いかけている変わり者です。
元祖『エイリアン』を手掛け、2012年、30年ぶりに『エイリアン』の前日潭を描いた『プロメテウス』も結構はまってしまいました。
前作は人類の起源は・・・等という予告編のミスリードで、エイリアン映画である事を伏せて失敗した感がありますが、最後は少し希望を持たせた終わり方をしていて良かったです。
本作は『プロメテウス』から10年後のお話ですが、前作でヒロインを演じた考古学者のエリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)が出演しないらしく、どんな繋がりを持つのか非常に興味がありました。
あらすじ
西暦2104年。惑星オリガエ6に向かう途中の入植船コヴェナント号は予期せぬ事故に遭い、船長ほか47名の入植者を失ってしまう。残されたクルーは移住計画の見直しを図るが、その過程で「カントリー・ロード」を奏でる謎の発信音を傍受。出所を探ったところ、目的地の近くに移住可能な別の惑星を確認する。彼らはそこへ調査のため降り立つものの、現地で謎の生物の襲撃を受け、さらにはアンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)と遭遇する。上記のあらすじを見ると、第1作目の『エイリアン』の焼き直しのように感じますが、一作目は貨物船だったのが、今回は2000名の入植者が乗る大型船で規模が違います。
しかしやっている事はほとんど同じで、大気組成が地球と似通っている星の調査時に、宇宙服を着ないで外気に触れるなど、有能な宇宙パイロットの面々にしては全然駄目駄目です。
そこでお約束通り、エイリアン病原体に感染してしまうのですから、まるでドリフターズのコントを観ているようでした(笑)
でも本作はエイリアンの襲撃によりどんどん犠牲者が増えていく内容よりも、もっと陰湿で凄惨な物語が主軸になっていました。
ネタバレになりますが、人型のエイリアンを完成させたのは何とアンドロイドのデヴィッドで、彼は自分が想像主になる野望のようなものを抱いていたのです。
いわばAIの反乱劇ですが、このプロットは『2001年宇宙の旅』のハル9000にも似ています。
エイリアンのお話は毎度ワンパターンな展開になりがちですが、本当の対立軸がアンドロイドと人間に持っていった点が実に斬新に感じました。
今後、リドリー・スコット監督は『エイリアン・第一作』に繋がる作品を2本撮影したい意向を持っているそうですが、如何せん本作の興行収入が振るわない現実を見ると、本作で打ち切り、もしくは後1作品撮って終わりの可能性もあると思います。
何とか次回作が制作されればいいな、と淡い期待を抱いているのですが・・・
最後に一言。
本作の後味の悪さは特筆もので、今年観た『LIFE』に肩を並べるバッドエンドでした。
デートムービーには全く向かない作品だと思います。
評価は独特な暗い世界観が楽しめたので85点です。
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- 2017/09/29(金) 20:57:45|
- 映画
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| コメント:2
SONEさん、こんばんは~。
GWの山々を満喫された様で良かったですね~♪季節感を感じるタケノコご飯もとても美味しそうでしたよ。
少々古い映画へのコメント失礼します。
前作「プロメテウス」見ていなかったのですが、「エイリアン」へ繋がる映画という事で、見てみようと思いました。
エイリアンは、アンドロイドが創造したものだったのか!!という衝撃的な事実にビックリ!。
ホコリタケの様なキノコから放出される胞子が、体内に入りエイリアンに成長する、新手のエイリアンも中々怖かったですね~。
最後は、アンドロイド対人間の対決になりますが、最後にエイリアンの胚が人間の胚と一緒に冷凍冬眠装置に入れられ、最悪の結末になってしまいました。
移民船の到着先で、どんな展開が待っているのか?物凄い興味を持ちましたよ。
興行成績不振で、次回作は無いかもとの話がありますが、是非とも「エイリアン」に繋がる次回作を作って欲しいと思います。
- 2018/05/06(日) 18:06:53 |
- URL |
- mh07 #q1zQj6Io
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mh07さん今晩は。
GWは山形に4回も行っていて、運転で疲れてしまいました。
「プロメテウス」は何となく希望が持てる終わり方でしたが、それに繋がる今回の作品は、前作で主演だった女性が酷い扱いになっています。
おっしゃる通り、次回作の制作がかなり厳しい状況ですけど、エイリアンにピタリと繋がる作品を是非作って欲しいですよね。
- 2018/05/06(日) 22:29:28 |
- URL |
- SONE #QVCxQ8ys
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