東北の山遊び(雑記帳)

日々感じた事を気の向くままに書いていきます。添付写真とは無関係な内容も多いです。

映画 『ハクソー・リッジ』

『ブレイブハート』でオスカーも手にしたメル・ギブソン監督が満を持して世に問う問題作『ハクソー・リッジ(Hacksaw Ridge)』を観てきました。

この作品は第2次世界大戦の沖縄戦で、衛生兵として銃を持たずに戦地入りし、75人もの負傷した兵士を救った実在の兵士:デスモンド・ドスをモデルにした真実の話です。



あらすじ
第2次世界大戦中、デズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、はセブンスデー・アドベンチスト教会の敬虔なキリスト教徒として、人を殺してはいけないという信念を持ち、軍隊に入ってもその意思を変えようとしなかった。彼は、銃を持てと言う命令に違反したとして、最終的に軍法会議にかけられる。その後、父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の尽力により、デズモンドは武器の携行なしに戦場に向かうことを許可され沖縄戦に向かう……。


信仰の力とは、かくも人間の精神を強くするのか、と驚かされる作品だった。
アンドリュー・ガーフィールドは5ヶ月前に遠藤周作作品の映画化「沈黙 サイレンス 」にて、キリスト教が弾圧される時世における宣教師の役を演じた。そして今回は同じ日本を舞台に、戦時においても信仰を貫けるか、という問題を提起している。

戦争とは本来は人を殺す事であるが、デズモンドは「皆は殺すが、僕は助けたい」との信念を曲げず、仲間が退却するのを尻目に、自分は地獄のような崖の上の最前線に単独留まり、もう一人助けたい、さらにもう一人助けたいと、孤軍奮闘するのである。

物語の舞台となったのは、沖縄戦における激戦地・前田高地である。
「ハクソー・リッジ」とは、直訳するとのこぎり崖となり、沖縄戦において、浦添城址の南東にある「前田高地」と呼ばれた日本軍陣地を言う。前田高地は北側が急峻な崖地となっており、戦車も登れない要害で、米軍は縄梯子を備え付けて崖を登った。
対する日本兵は高地の各所に塹壕を掘り、トーチカを築いて米軍と対戦した。
この点の詳細は映画では語られていないが、調べてた上で映画を鑑賞すると、死を恐れずに突撃してくる日本兵が米兵にとっては悪魔のような存在として見えていたことが分かる。

この戦闘シーンが凄まじい。
日本の予告編では『プライベート・ライアン』を超える戦闘シーン、と宣伝されているが、正しくは「『ブレイブハート』と『プライベート・ライアン』以来、最も暴虐で血まみれた殺戮」がローリング・ストーン誌の評価である。
銃撃で内臓が飛び散り、手足は吹き飛ばされ、死体にはネズミがたかり、蛆が湧く。
至近距離での接近戦の恐ろしさをこれでもか、と見せられてしまったが、こういったグロ表現が苦手な方は目を背けたくなるであろう。
しかし実際の戦場とは正に、こういった殺し合いの世界で、現在の極右政権が最終的に目指す目的が、戦争も辞さずにあるのには末恐ろしさを感じる。
今、このご時世だから日本人として見なければならない映画という感じがした。

評価は90点です。
「人を殺すことが最大の罪」を教義にしているキリスト教徒が、何故に過去の歴史の中で戦争を繰り広げるのでしょうか?
これはイスラム教徒や仏教徒にしても同じ。
そう考えると空しくなってくるのです。






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  1. 2017/07/07(金) 21:39:10|
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