東北の山遊び(雑記帳)

日々感じた事を気の向くままに書いていきます。添付写真とは無関係な内容も多いです。

映画 『メッセージ』

『メッセージ』は今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む主要8部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞したSF映画なので、これは公開されたら観に行かねば、と思っていたのですが、ヤフー映画のレビューを見ると、あまり評価されていない様で、行くか行かぬか迷っていました。
しかし監督のドゥニ・ヴィルヌーヴが近く公開される『ブレードランナー』の続編の監督に大抜擢された方と聞き、見逃しては後悔すると感じ急遽観に行ったのです。

いやぁ~ヤフー映画のレビューや評価を信じなくて大正解でした。
SF映画と言うより重厚なヒューマンドラマで、過去の同系列の作品では『未知との遭遇』、『コンタクト』、そして少し毛色は違いますが『インターステラー』と肩を並べるほどの傑作でした。



原作は、SF小説の各賞を総なめにした、アメリカの作家テッド・チャンによる短編小説「あなたの人生の物語」。
出演は突然飛来した“彼ら”が人類に伝えようとする“メッセージ”を懸命に解読しようとする言語学者を、アカデミー賞5回のノミネートを誇るエイミー・アダムスが熱演。ヒロインとともに任務にあたる物理学者を「アベンジャーズ」シリーズのジェレミー・レナー、作戦の指揮をとる軍人を「ラストキング・オブ・スコットランド」のオスカー俳優、フォレスト・ウィテカーが演じている。

あらすじ
世界各地に12隻の宇宙船が現れ、言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)、数学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)、アメリカ軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)たちが調査を始める。
彼等に与えられた任務は、宇宙船の中にいる2体の地球外生命体ヘプタポッドとコミュニケーションをとり、飛来の目的を探ることだった。試行錯誤の末、墨を吹き付けたような円形の図像が書記言語であることが明らかになり、解読が進む。並行して、ルイーズは母子の光景のフラッシュバックに悩まされる
襲来の目的を問われたヘプタポッドは、人類に「武器」をもたらすことだと伝える。これを脅威と見なした中国軍のシャン上将は通信回線を閉じ、ヘプタポッドとの戦争の準備を始める。そんな最中、言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。


こんな風にあらすじを書くと、SF宇宙戦争に物語は展開するように感じますが、本作品は全く別物で、緊張感を常に漂わせながら、静かに宇宙人との会話が進行していく内容です。
ここで『アベンジャーズ』のようなアクションSF映画を欲していた鑑賞者からは、駄作との評価を受けてしまうのです。

この作品はある意味、鑑賞する人の集中力を試されるものかもしれません。
短編SF小説を形而上学的、哲学的なレベルまで引き上げた秀逸な脚本は、演者の一言一句が非常に重要な意味を持たせます。
言語学者のルイーズが前半でこの様な内容の言葉を発しています。(言い方は違いますが・・・)『多言語を理解すると、その国の精神構造まで理解できる。』←ここが重要で、終盤でルイーズが異星人の言語を完全に理解した瞬間から、時間を超越して未来まで見える能力を身に付けるんです。
これ以上書くとネタバレになるので控えますが。

エイリアンが人間に向けたメッセージの内容、そして娘のフラッシュバックの理由が霧が晴れたように把握できますし、最後の戦争を回避するシークエンスに関しては、『君の名は。』以上の強烈な仕掛けに感動すら覚えました。

この辺りは私では言葉足らずですので、日本の有名監督に語っていただいたほうが分かると思います。
私からすると決して提灯コメントではありませんよ。



しかし人類皆がヘプタポッドの表意文字を理解できたら、戦争などまったくなくなる世界ができるのでしょうね。

私の評価は98点です。(3000年後に何が起こるか気になってしょうがないのでマイナス2点)



スポンサーサイト
  1. 2017/06/01(木) 21:52:45|
  2. 映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<不忘山 | ホーム | 外付けハードディスク>>

コメント

理解できなかった!(残念!)

SONEさん、こんばんは~。
亀コメント失礼致します。
コメントしたい映画が結構あったのですが、体調が良くなかったりして出来ずでした(涙)。
『LIFE』『ハクソーリッジ』『ダンケルク』など見ていますので、これからコメントさせて頂きますね~。
この映画は、最後まで良く見ないと全く訳が分からなくなる映画と聞いていて、特にラスト10分は真剣見ました。が、さっぱり物語が繋がらず、ネタバレブログを見てもやっぱり分からず、この映画の本当の面白さを体験できませんでした(涙)。でも、宇宙船に乗り込む時の描写だったり、コンタクトシーンでの丸い表意文字が衝撃的で、これなら宇宙人とも会話できそうと思わせるものでした。DVDでもう一度再チャレンジしたいと思います。
最近、気になっているのは、『ブレードランナー2049』です。同じ監督の作品で、ララランドのライアンがどんな演技を見せてくれるのか?どんな作品に仕上がっているのか?今からとても楽しみにしております♪
  1. 2017/10/09(月) 17:20:05 |
  2. URL |
  3. mh07 #q1zQj6Io
  4. [ 編集 ]

mh07さん今晩は。
結構映画をご覧になっておられますね。
映画のブログ記事は私の場合、自己満足で書いているきらいがあるので、特に評価の点数については気になさらないでくださいね。
この『メッセージ』ですが、私の場合は最後の仕掛けが分かった途端、度胆を抜かれた作品でした。
DVDでまた御覧になると謎が解けるかもしれません。
『ブレードランナー2049』は私も楽しみにしている作品です。監督は元祖のリドリー・スコットじゃありませんが、かなりな部分で内容に絡んでいるようです。
彼の作品は今回の『エイリアン:コヴェナント』と同様にアンドロイドが反乱を起こす点で共通点がありますよね。
その路線を極限まで突き詰めてくれると期待しています。
  1. 2017/10/09(月) 21:10:57 |
  2. URL |
  3. SONE #QVCxQ8ys
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1110sone.blog.fc2.com/tb.php/1359-059e3f07
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

SONE

Author:SONE
(続)東北の山遊び 本館にも遊びに来てくださいね。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

日記 (193)
写真 (38)
花 (266)
登山 (354)
音楽 (25)
映画 (90)
猫 (152)
鳥 (17)
本 (7)
観光 (44)
グルメ (123)
ケーキ (5)
山菜 (14)
キノコ (48)
犬 (6)
アニメ (1)
車 (5)
その他 (12)

アクセスカウンター

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示

QRコード

QR