5日・日曜日に面白山に登った時、山頂直下でアルミワカンの足裏のデッキのナイロンベルトが切れました。
ほとんど抵抗なしにワカンが足から外れてしまったので、一瞬何が起こっているのか分からなかったのですが、拾い上げて良く見るとナイロンベルトが切れたと言うより、縫い目の部分の糸が切れて、輪っかになったベルトが使い物にならなくなってしまったようです。
マジックマウンテンでトレースラインと言う名称で販売されているこのアルミワカン、アルミの素材に黒く塗装されていて、雪が付き難いと思い購入しましたが、まだ20回も使っていない内に縫い目がほつれてしまうとは、ちょっと品質に疑問を持ちます。
普通、アルミワカンのナイロンベルトで切れてしまうのは、爪が当たるサイドの部分が大半で、これは材質的に仕方ないのですよ。
この日はアイゼンは持たないでアルミワカンの爪を頼りに三沢山から山頂までを往復しようと考えていたので、片足にワカンがないと困ります。
仕方なく山頂直下の吹きっ晒しの中で
黄色い締め付けバンドを使って何とか応急処置できました。
これではデッキ部分の強度が心もとないですが、下りは踵キックステップするので大丈夫と判断しました。
結局、午後から雪が緩んできたのですが、天童高原スキー場の駐車場までこの状態で歩き通せましたよ。
さて、このアルミワカンですが、次の週末にまた使うのでどうするか少し悩んでしまいました。
まず買ったショップに行って相談すると輪っかになっているデッキ部分のナイロンベルトは1本200円(税抜き)でまだ購入できることが分かりました。一応他のベルトをチェックしたら、今回切れたものだけ縫い目がほつれてしまったようです。
しかし同じワカンをマスさんも使っているので予備を考えて4本注文しました。
でも注文したベルトが使う時まで届かない場合を想定して、切れたベルトの修理方法を模索します。
ミシンで縫う方法は木綿糸じゃ全然強度が足りないため駄目です。
出来ればナイロン製の破断に強い糸で縫いつければいいのでしょうが、DIYの店ではそんな糸は売っていませんでした。
そこで考えたのがカシメを打って止める方法です。カシメの取り付けセットを900円ぐらいで買ってきて、それで修理を試みました。
ここで問題だったのが、カシメの雄金具を通す穴のあけ方です。
付属のポンチでは全然駄目。
千枚通しを使ってみたけど、雄金具を通せる直径の穴は開きません。
それならハンダごてで溶かしてしまうのはどうか、と試したら簡単に目的の穴が開きました。
そんな感じでカシメを取り付けて修理したのが、この写真です。カシメの威力は強烈で、引いても捩じってもびくともしません。

週末の山で使ってみてのお楽しみです。
問題がなければ、今後は切れた時にはこの方法で直すつもりです。
でも一つ懸念しているのは、カシメの金属部分に雪が付着する事です。
付き過ぎるようならビニールテープをその部分に巻くしかないでしょうね。
(3╱10追記:まだ発注したナイロンベルトがショップに届いていません。結果的にカシメで切断箇所を繋いで正解でした。)⇒本日11日、ショップから届いたとの電話があり、引き取ってきました。明日の山はこれでベルトが切れても大丈夫(*^^)v
スポンサーサイト
- 2017/03/09(木) 18:30:00|
- 登山
-
| トラックバック:0
-
| コメント:8
こんばんは。自分も同じ物を使っています。数年使って黒いベルトが摩耗で切れかかったことをきっかけに、4mmのパワーコードを巻いて代用にしました。写真は
http://rose3yuji.exblog.jp/24132530/
しっかり巻き付けるとがっちりしてワカンがぐらつかずに靴に密着した感じになります。
結んで巻いて末端を結びつける。これを四か所、結びの端をタイラップで締め付けて緩みを抑えています。これで5シーズン?コードに毛羽立ちが出てくると雪ダンゴが付くのでライターであぶってます。参考まで。
- 2017/03/09(木) 20:22:09 |
- URL |
- yuji #-
- [ 編集 ]
yujiさん今晩は。
この商品でベルトが切れた方は意外に多いようですね。
成程、ナイロンベルトじゃなく細引きを応用する方法がありましたか。これも按配よさそうです。
メーカーでもこの点を改善が必要と考えたようで、現在は材質をスノーシューに使われているベルトのタイプに変更したようです。
- 2017/03/09(木) 20:43:38 |
- URL |
- SONE #QVCxQ8ys
- [ 編集 ]
ク~さん今晩は。
アルミワカンの爪を取り付ける部分のリベット金具が壊れた事例もよくあるようです。
リベットを打ち直す作業は大変なので、新品に買い替えた方が良いかもしれません。
駄目元で長いボルトとナットを使用して直す方法も考えられます。
ベルトの部分は爪と接触した部分が毛羽立って切れてしまうみたいです。
私の事例は明らかに品質管理の不備でしょうね。
面白山は駐車場まで除雪していないので、スキー場の大駐車場しか使えないです。
三沢山までなら比較的簡単に行けて雪山を楽しめますね。
ワカンはメーカーに修理を頼むこともできるそうですが、下手すると新品を購入するくらいかかるそうです。
ちなみに下記のブログの主は上手く修理できたようです。
http://ptarmigan485.seesaa.net/article/414392571.html
- 2017/03/10(金) 17:01:45 |
- URL |
- SONE #QVCxQ8ys
- [ 編集 ]
ク~さん、やはりご紹介したワカンでしたか。
アルミは潰れやすいのでボルトとナットの両側に薄いワッシャーを入れて、ナットを二重に付ければ緩みませんよ。
- 2017/03/10(金) 20:19:30 |
- URL |
- SONE #QVCxQ8ys
- [ 編集 ]
私も同じメーカーの持ってます。反り返っていないタイプです。スキーツアーで金具が壊れた時に履くつもりで、一時期ザックに付けてました。使ったのは新雪歩き練習の1回だけですが、腰まで沈み込んで進むのに疲れてやめました。荷物も重くなるため現在は、針金とダクトテープ持参に替えました。ただ、SONEさんのレポをみるとワカンでも歩ける山もあるようなので何時かは歩いてみたいですね。
- 2017/03/11(土) 08:41:39 |
- URL |
- みどぽん #QfVI8dBA
- [ 編集 ]
みどぽんさん、おはようございます。
ワカンはフカフカの新雪には向かないギアです。
しかしクラスト気味の灌木藪が密生した急斜面の上り下りでは、これほど役立つ道具はありません。
雪崩が怖いオープンバーンを避けて、直線的に灌木帯を下ることもできますので、もしもの場合を考えてツアーでは持参した方がいいと思いますよ。
- 2017/03/11(土) 10:00:03 |
- URL |
- SONE #QVCxQ8ys
- [ 編集 ]