東北の山遊び(雑記帳)

日々感じた事を気の向くままに書いていきます。添付写真とは無関係な内容も多いです。

映画 『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』

昨日はマスさんと映画を観てきました。

山好きには外せないと思っていた『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』と言う韓国映画です。

この作品、宮城ではフォーラム仙台しか公開されていない単館扱いで、しかも連日13時の1本しか上映していません。
今回の休みの機会を逃すと、後はレンタルDVDでしか見られそうもないので、山に行くより映画を優先しました。

作品の内容は、エベレストで遭難死した後輩の遺体を回収するため、命懸けの登山に挑んだ登山家オム・ホンギル率いる「ヒューマン遠征隊」の実話に基づく感動作だそうですが、日本のマスコミにはほとんど取り上げられていない話なので私を含めてその実話を知っている人は極端に少ないと思います。

ここでオム・ホンギルなる登山家についてWikipediaにて調べてみました。
厳 弘吉(オム・ホンギル、1960年9月14日 - )はヒマラヤ8000メートル峰14座を世界で9番目に制覇した大韓民国の山岳家である。 また、標高上位16峰を初めて制覇した人物でもある。 1985年9月、エベレストに登頂しようと試みたが失敗。1998年に再びエベレスト登頂を試みて成功した。2001年にはシシャパンマに登頂して13年かけて14峰の登頂に成功した。
シシャパンマには93年に主峰、94年に中央峰に登頂したと発表したが、どちらも中央峰として認定され、2001年の登頂で主峰への到達が認められた。
最大標高地点のある「主峰」だけでなく、ヤルン・カンなどの衛星峰も含めた完全登頂を目指し遠征を続け、ローツェシャールには4度の挑戦の末登頂を果たした。


ダウンロード

いやはや、この人物、アジアでナンバーワンの登山家と言っても差し支えないでしょう。

しかし映画は彼の登山記録を殊更に宣伝することもなく、登山仲間との友情や子弟愛に視点を置いている異色な作品でした。

あらすじ
ヒマラヤ8,000メートル級高峰14座の登頂に成功した登山家オム・ホンギル(ファン・ジョンミン)は現役を退いた後、後輩ムテク(チョンウ)がエベレストで遭難死したことを知る。そこは地上8,750メートル、人間が生存できないデスゾーンと呼ばれる領域だった。後輩の遺体を回収するため、オム・ホンギルは共に偉業を成し遂げた仲間を再び集結させ「ヒューマン遠征隊」を結成し、記録には残らない遠征に挑む。




韓国映画という先入観もあって、内容は大したことないであろうと思っていましたが、その思いは完全に間違っていました。
この作品は今まで観た山岳映画の中でも、私的には『アイガー北壁』に次ぐ傑作でした。

物語の前半はどちらかと言うと子弟愛を育むまでの流れで進みますが、ほのぼのとしたコメディタッチで笑いを誘う場面が多々あります。
しかし後輩ムテクがエベレストで遭難死した事を知り、後輩の遺体を回収するために山仲間を再び集結させ「ヒューマン遠征隊」を結成して、エベレストに向う後半は、一気にシリアス路線へとなだれ込んでいく感じでした。

よく考えると標高8700m以上のデスゾーンに眠る後輩の遺体を回収するなんて絶対不可能な所業なんですが、それを実行に移す韓国人の義理人情の厚さを精神的なパワーには圧倒されました。

脚本も秀逸ですし、空撮や広角気味に撮影した山の映像も素晴らしく、フォーラム仙台の小さいスクリーンでしか見れない事を非常に残念に感じました。

今年、エベレストを題材にした『神々の山嶺』と言う出来の悪い日本映画がありましたが、ジャニタレを使って興行収益を見込んだ様が見え見えのあの作品関係者に、今回の作品を観て勉強して欲しいと感じます。

主人公役のファン・ジョンミンや、後輩役のチョンウなど、日本のアイドル&イケメン映画では決してできない迫真の役作りをしていて、韓国映画の奥深さが良く分る作品でした。

マスさんもこの作品は気に入ったそうです。

今回の評価は観終わった後、心が温かくなる作品だったので90点です。





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  1. 2016/08/08(月) 17:59:41|
  2. 登山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

今日見てきました。すぐ近くにある映画館なのに、あまり
チェックしてなくて、ご紹介いただきラッキーでした。

二次災害の発生する「ヒューマン遠征隊」に手放しで喝采できないかもしれませんが、岳人の正しい?狂気のようなものを否定することはできませんですね。

齢とると涙腺緩むのでしょうか、うるうるこぼれました。恐らくエンターテイメント部分も考えてあると思いますが、撮影の苦労もしのばれて、たいそう感動しました。

※フォーラムで直近で見た映画は「海よりもまだ深く」で、時々は桜井薬局ホールにお邪魔しています。今回はパンフレット沢山持ち帰りしましたので内容をチッエクしてみようと思います。

  1. 2016/08/10(水) 17:30:07 |
  2. URL |
  3. dera #b5.M5V.g
  4. [ 編集 ]

deraさん今晩は。
公開日数が少なそうですので、今日鑑賞出来てよかったですね。
これは韓国人だから成し得た事だと思います。
義理人情に厚いお国柄なんでしょうね。
私も山の映画で久しぶりに感動しました。
フォーラムで公開される映画はたまに外せない作品がありますよね。
  1. 2016/08/10(水) 21:42:53 |
  2. URL |
  3. SONE #QVCxQ8ys
  4. [ 編集 ]

山の日は1,100円でしたが、9日に観てきました。
雪崩に巻き込まれるシーンは、どうやって撮影したのか、韓国映画人の撮影技術には脱帽ですね。
気になった矛盾点は、
◎『もう山に二度と来るな、俺の前に顔を見せるな』と隊長が言ってたのに、あっさりムテクを受け入れたこと。
◎登山のプロを志す若者が『あの赤ズボンだれ?』と韓国登山界の英雄を知らなかったこと。
◎ヒューマン登山隊下山後、未亡人登山隊が、エベレストベースキャンプにいる違和感。
それらの整合性がないので、涙腺ゆるむものの、気になって泣けませんでした。
日本映画の、『神々の・・』よりは、かなりいい出来ですね。
山で会う、韓国登山グループを思い出しますね、やはり義理人情が厚い国民性なんでしょうね。
日本映画界ガンバレ!

  1. 2016/08/11(木) 08:59:20 |
  2. URL |
  3. tabi #-
  4. [ 編集 ]

tabiさん今晩は。
まあ映画はドキュメンタリーじゃないので、事実と異なったシーンを盛り込んでいるようです。
特にムテクが実際に結婚していたかは定かではなく、それはあくまでフィクションとして見るしかないですね。
私は最後に隊員の女性と16座の最後の一座を征服したシーンが好きでした。
日本の例の映画は脚本が全くなっていないです。
韓国人は日本人がなくしてしまった義理人情の世界が今でも濃厚に残っていますね。
  1. 2016/08/11(木) 21:24:46 |
  2. URL |
  3. SONE #QVCxQ8ys
  4. [ 編集 ]

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