東北の山遊び(雑記帳)

日々感じた事を気の向くままに書いていきます。添付写真とは無関係な内容も多いです。

映画 『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち 』

昨日の記事に引き続き、DVDで観賞した『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』の感想です。

この作品は世界的にも登頂が困難を極め、登山者の4割近くが亡くなるという難易度の極めて高い、ヒマラヤ山脈のアンナプルナ南壁における救出活動を描いた山岳ドキュメンタリーです。

1110a.jpg


作品名だけ見て上質な山岳映画と勝手に思い込んでしまったのですが、2008年5月、尾根を横断中に高山病に倒れたスペイン人登山家のイナキ・オチョア・デ・オルツァを救うため、急遽同地へ向かった世界10ヶ国12人の登山家を訪ね、当時の貴重な映像を交えながら世紀の救出劇を振り返る内容で、当時の緊迫した実際の救助活動の映像を見せるものではなく、主に関係者や救出に向かった登山家達のインタビューが延々続く内容でした。



ここでも史実なのでネタバレしますが、結果的に高山病に倒れて7400mのテントから動けなくなったイナキ・オチョアは、仲間の救助も空しく亡くなってしまいます。
助かると思って期待しながら見ていたのですが、この作品も見終わった後の空虚感が半端じゃありませんでした。


それにイナキ・オチョアを含めて、救助に向かった登山家達が山の世界でいかに評価されているのか全く分かっていなかったため、その行動の凄さが伝わってこなかったです。
この作品に関しては、事前に各々の人物像を把握して観たほうが、よりドキュメンタリーの迫真に迫れると感じました。

何せイナキ・オチョアが無酸素で8,000m峰全14座のうち12座に登頂し、2008年までに、ヒマラヤ山脈の山の登頂に30回、8,000m級の山の登頂に15回挑戦し、8,000m級の24時間登頂を成功させたこともある超人的な登山家とは観賞した後で知る事となりました。
そして自らの登山計画を断念してまで救助活動に参加し、イナキ・オチョアの最後をテントの中で付き添ったスイスの登山家ウーリー・ステックはアルプス三大北壁の最速登頂記録を持ち、卓越した登攀技術と常人離れした高所耐性から、「スイスマシーン」の異名をとっている超人とは思いもよらなかったです。

ウーリー・ステックが2008年にアイガー北壁ソロ 最速登頂記録・2時間47分33秒を記録した映像があります。



内容のほとんどが救助活動に参加した登山家のインタビューで綴られていますが、世界的登山家が語る、何故山に登るのか、友情とは、など哲学的な珠玉の言葉が胸を打ちます。
一番友への友情を感じた言葉は『俺たちは違う国から来た、だけど山という一つの国の住人なのさ。』でした。

この作品の評価は何も映画館の大きなスクリーンで観る価値が薄いと思ったため、50点です。
登山が趣味じゃない人が観たら間違いなく居眠りしてしまうでしょうね(笑)


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  1. 2016/01/21(木) 17:59:39|
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