日曜日は朝8時半に起き、かなり寝坊してしまいました。
近郊の低山を登る予定でしたが、泉ヶ岳には雲がかかって、空はどんより曇っています。
何か山に行くモチベーションが無くなってしまったので、のんびり新聞を読んでいると、映画欄に
『007 スペクター』が先行上映されているのを見つけてしまいました。
スターウォーズが上映されると映画館が激混みの可能性が高いですし、待ち焦がれていた映画でしたので、これは行かねば後悔すると思い、午後の部を観に行きました。
6代目ジェームス・ボンド役のダニエル・クレイグは今作で4本目の出演です。ファッショナブルな従来の路線からシリアス路線に変わって、新たなジェームス・ボンド像を作り上げた彼の功績は素晴らしく、然作品とも大好きな映画でした。
今回はショーン・コネリーボンドの時に、強大な敵役として君臨していたスペクターが終に登場することで大いに期待していました。
今作品も前作同様サム・メンデス監督がメガホンを取ります。前作の『スカイフォール』の続きの話なので、前作を観ていない人は話の内容についていけないかもしれません。
気になるボンドガールはイタリアの至宝と呼ばれるモニカ・ベルッチと、フランスを代表する演技派のレア・セドゥが熱演します。
そして前作より更に明らかになる彼の幼少期の秘密が物語のキーとなっているようです。
あらすじ
ボンド(ダニエル・クレイグ)は、少年時代の思い出が詰まった生家“スカイフォール”で焼け残った写真を受け取る。彼はM(レイフ・ファインズ)が止めるのも無視して、その写真の謎を解き明かすため単身メキシコとローマを訪れる。死んだ犯罪者の妻ルチア(モニカ・ベルッチ)と滞在先で巡り合ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を確信する。感想ダニエル・クレイグ版のボンドは今回の『スペクター』の後、もう一作出演する契約だったようですが、怪我続きや結婚した女優のレイチェル・ワイズとの結びつきをより深くしたいために、今作品でボンド役を降板したい意向を持っているらしいです。
聞くところによると007のギャラは75億円ですが、収録期間が8ヶ月もあり、そこまで拘束されるのは肉体的にも厳しい歳になっていたようです。
この情報は映画を鑑賞した後情報なんですが、映画のラストシーンは完全に完結していて、ダニエルが降板するのは確実のようにも思えました。
そんな事はさておき、映画の感想ですが、過去3作の内省的な暗い内容から少し脱却して、従来路線のボンド像を出してきた感じです。
オープニングのメキシコのシークエンスのアクションは、凄い迫力で、長回しシーンから目が離せなくなります。
その後のアクションシーンも、『ミッションインポッシブル』ほどではないですが、CGをあまり使っていないので、真実味溢れる内容となっています。
そして明らかに『ロシアより愛をこめて』や『女王陛下の007』などの過去作品のオマージュシーンが出てきて、思わずニャッとさせられました。でもスペクターの敵役であるブロフェルドがボンドを執拗に狙う動機がいけません。
これを言っていまうとネタバレになるので控えますが、ダニエル・クレイグ版過去3作の全ての事件が集約される脚本は何とかならなかったのでしょうかね。
折角、演技派のクリストフ・ヴァルツを敵役で使っているのだから、もっと重厚な悪役像を構築して欲しかったです。しかし今回はM:レイフ・ファインズやQ:ベン・ウィショー、そしてマネーペニー:ナオミ・ハリスなどの脇役の活躍シーンもあって、昔からのファンにとってはとても楽しめた映画でした。
今回の評価は85点。ダニエル・クレイグ版ボンドの最終章?として全4作品を楽しませてくれた事に敬意を称します。
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- 2015/12/01(火) 00:10:00|
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