東北の山遊び(雑記帳)

日々感じた事を気の向くままに書いていきます。添付写真とは無関係な内容も多いです。

映画 『グレイテスト・ショーマン』

週末は土曜日が雪、日曜日は近隣の里山を歩いて、少し汗を流すつもりでしたが、朝一から雪かきになってしまい行く気が失せてしまいました。

山に登らない週末の楽しみは映画鑑賞です。

今回はマスさんと二人でミュージカル映画の『グレイテスト・ショーマン』を観てきました。

この作品は19世紀に活躍した実在の興行主:P・T・バーナムを『X-MEN』シリーズのヒュー・ジャックマンが演じるミュージカルです。
空想家のP・T・バーナムは下層階級の家に生まれ、貧困にあえぐ少年期を過ごしますが、その卓越したアイデアと野心でサーカスを起こし、人々を熱狂させます。その成功は家族と仲間達の信頼と愛があってこそ成し得たものです。
監督はマイケル・グレイシー。ミシェル・ウィリアムズやザック・エフロンらが共演。
『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞歌曲賞を受賞した、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが音楽を担当しています。



1年前に観た『ラ・ラ・ランド』が切ない中にも、とても心に残る秀作だったので、今回のミュージカル映画も期待していました。
この作品はその期待以上に素晴らしい作品でした。

気を衒うことのない王道のサクセスストーリーですが、配役、音楽、ダンス、映像、ストーリーの全てが完璧です。

バーナムが生きた19世紀は人種やジェンダー、そして異形の姿を持つ人々に対し、強烈な格差社会でした。
バーナムはそういった社会から蔑みの目で見られていた人々を集め、見世物として生きる術を与えます。
そう言った観点からバーナムの事を評価しない論評も見られますが、社会的弱者が自分たちの存在を主張し、生きる場を与えた彼の功績は大きいと感じます。

この作品の中で最高の一曲が、弱者の彼等が歌い踊る『This Is Me』でした。



それとオペラ歌手ジェニー・リンド役のレベッカ・ファーガソンが『Never Enough』を熱唱するシーンは必見です。
実際はレベッカ本人が歌っている訳ではなく、Loren Allred というシンガーの吹き替えだそうですが、バーナムがハッタリではない、本物のエンターテインメントに出合う一瞬が表現されています。

しかし現代を顧みると、この作品の舞台である19世紀と同様に、格差社会、そして人種差別やマイノリティの人々を排他する世相に溢れていると感じます。
人々の幸せは助け合いと思いやりの心。
それを見事に表現してくれた素晴らしい作品でした。

映画館を後にするとき、幸せな気分に浸れました。

この作品の評価は95点です。


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  1. 2018/02/19(月) 18:30:30|
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映画 『キングスマン:ゴールデン・サークル』

マシュー・ヴォーンが監督した前作の『キングスマン』はなかなか斬新なスパイ映画でした。
今回はその続編『キングスマン:ゴールデン・サークル』を観てきました。

予告編を見ると、何やら仲間が皆殺しにされて『G.I.ジョー』の続編『G.I.ジョー バック2リベンジ』みたいな展開。
今度はアメリカのスパイとともに戦うようですが、アメリカのスパイの恰好がいけません。
今どきカーボーイスタイルで街を闊歩する人はいないでしょ。
スパイが逆に目立ってしまっては駄目です。

という事で、この続編はDVD鑑賞で済ますつもりでした。
でも車のオイル交換を頼んでいる時間、待っているのも嫌なので、暇潰しで観ることにしました。

あらすじ
謎の組織「ゴールデン・サークル」によって、ロンドンにある高級スーツ店を隠れみのにしたスパイ組織「キングスマン」の根城がつぶされ、ほとんどの構成員が殺されてしまう。残ったのは、以前スカウトされて腕を磨いたエグジー(タロン・エガートン)と、教官でありメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)だけだった。二人は敵を追い、同盟スパイ組織の「ステイツマン」の協力を求めてアメリカへ渡る。




スパイ映画とは言いながら、最近の007シリーズのようなシリアスさとは無縁のドタバタコメディ風味が魅力の作品ですが、本作は少し度が過ぎた感じです。
最初のロンドンタクシーのカーチェイスは迫力満点で良かったけど、カニバリズム表現が出たところで一気に興味が失せてしまいました。いくら何でもやり過ぎ。
仲間が裏切っている事をどうして分かったのかも不明で、アメリカ大統領補佐官が最後に大統領を弾劾するのも、自分の罪をそっちのけで不自然。とにかく脚本がはちゃめちゃで、アクションシーンを見せたいだけの作品と思いました。
予告編で想像した通りの中身の無い内容が続き、DVD鑑賞で良かったと思います。

でも一つだけ良かったのは、何とエルトン・ジョンが出演して、結構重要な役割をしていた点。彼の性癖をちゃかすシーンもあります。
良く出演したものだと度胆を抜かれました。

今回の評価はエルトン・ジョン出演のご祝儀も含めて70点です。




  1. 2018/02/05(月) 23:04:14|
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映画 『ジオストーム』

今日は好天で雪山日和でした。
しかしいろいろ買い物に出る予定があったので、そのついでに今年最初の映画鑑賞に行ってきました。

久しぶりにマスさんと一緒に観たのは『ジオストーム』です。

あらすじ
西暦2019年、温暖化による異常気象が世界各地を襲い、地球に脅威をもたらしていた。国際社会はこれに対抗するため、気象制御衛星「ダッチボーイ」を開発し、人類を存亡の危機を防いだ。
それから3年後、ダッチボーイのシステム異常によって、アフガンの砂漠が一瞬にして凍る異常事態が発生する。システムを開発した科学者ジェイク(ジェラルド・バトラー)は原因究明のため宇宙ステーションに向かうが、そこで誤作動の裏にある恐ろしい陰謀を知る。彼はそれを阻止し、システムの暴走を収めることができるのか!?




予告編を観るとデザスター(災害)ムービーをアルマゲドン風味にした感じのB級映画と思い、あまり期待しないで行ったのですが、見たら予想を完全に覆され、大当たりの映画でした。

どちらかと言うとアクション俳優のジェラルド・バトラーが超天才科学者に扮し、弟役が『クラウド・アトラス』で印象に残る演技をしたジム・スタージェス。アメリカ大統領にアンディ・ガルシア、国務長官にエド・ハリスと来たら、B級作品なんてとても言えません。
内容も途中からポリティカルサスペンスに様変わりし、凄いスピードで目まぐるしく展開が変わります。

アクションは弟の彼女がシークレットサービスで、切れのあるアクションシーンをいってに引き受けていて恰好良い事。

今までの映画で行ったら『アルマゲドン』、『ゼロ・グラビティ』、『2012』、『シークレット・サービス』などの美味しいシーンをてんこ盛りにした感じで、女川丼を食べた時のような満足感が得られました(笑)

快作、そして怪作とも言える『ジオストーム』。
年の始めから映画の楽しさを改めて示してくれたので、評価は90点です。
マスさんもとても面白かったと言っていました。

  1. 2018/01/20(土) 21:49:00|
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映画 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

前作の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が余りにもスターウォーズⅣのプロットを上書きした内容だったので、期待を裏切られた感じでしたが、本作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』はスターウォーズおたくで、『LOOPER/ルーパー』などのライアン・ジョンソン監督に変わった事で、少しは新しい展開が見られるのでは、と期待しながら映画館に足を運びました、

でも最初の戦闘シークエンスで、宇宙空間なのに大量の爆弾を敵戦艦に落として轟沈させるシーンを見て唖然としてしまい、それから先の展開が心配になってしまったのです。

あらすじ
レイア・オーガナ将軍が率いるレジスタンスにハックス将軍が率いるファースト・オーダーの艦隊が奇襲をしてきた。レジスタンスのパイロットであるポー・ダメロン中佐がドレッドノート級のスター・デストロイヤーのキャノン砲を破壊する命令を受けたが、敵のTIEファイターの攻撃によりポーが乗っていたXウイングが被弾してしまう。レイアの「戻れ」という命令を無視して攻撃を続行するが、その間にレジスタンスの爆撃機が次々に撃墜され残り一機になるも、なんとか爆弾を投下しスター・デストロイヤーを撃沈することに成功する。その隙にレジスタンスの艦隊は、ハイパースペースへ逃げ始める。しかしファースト・オーダーの艦隊を率いるハックス将軍は、レジスタンスの宇宙船に仕込んだ追跡装置により彼らがどこへ逃げ込んだのか補足していた。
一方、惑星オク=トーの孤島で隠居生活をしていたルーク・スカイウォーカーの元へ来たレイは、ライトセーバーを差し出すがルークはレイの目の前で捨ててしまう。




この作品、今年数多くの映画を観ていますが、前半の50分ごろまでの流れが非常にかったるく、眠さを抑えるのに必死でした。
自分的には名作と言われた『スターウォーズⅤ╱帝国の逆襲』をより深化させて、その時のヨーダとルークの師弟関係以上に、ルークとレイがなるのかと思っていたのですが、ルークがうだうだとしているばかりで、ジェダイの教えもフォースとは何か、を哲学的に現したのみ。結局、レジスタンスの危機を救うためにレイは中途半端にルークと袂を分けてしまいます。

そして、ただただ逃げるのみのレジスタンス艦隊。
敵艦の追跡装置を壊すために、そのロック解除方法を知る人物を探しに、中国系の太った若い女性ローズと行動を共にしてカジノ惑星に向かいますが、その人物には会えず、逆にファースト・オーダー側にレジスタンスのその後の行動を知らせてしまう事になります。この一連のシークエンスは全くの不要。
とにかくレジスタンスは全編ほぼ防戦一方で、多少でも逆転劇があれば観ているこちらも気持ちが高揚するのに、それも一切なし。

唯一良かったのはレイとカイロ・レンが共闘してライトセイバーで戦うシーンのみでした。

このスターウォーズの新三部作は、『フォースの覚醒』が顔出し興行に終治し、何も新機軸を打ち出さなかった点が一番の欠点だと思います。全て次作に丸投げしたしまった弊害が今回出てしまいました。

帝国軍の残党であるファースト・オーダーが共和国軍を壊滅させたのか。
新たなシスであるスノークの出自が一切不明。
スターウォーズⅡとⅢを使ってまで、アナキン・スカイウォーカーが暗黒面に落ちた理由を観ている人達に納得させたのに、カイロ・レンが暗黒面に魅入られる最初の理由が、ただダース・ベイダーへの崇拝からだけ?
ジェダイ・マスターになるためにはパダワンの時から師について、厳しい修行が必要なのに、ほとんどルークから何も学んでいないレイが何であんなにフォースを扱えるの?

これらの疑問点は全て次作のスターウォーズⅨで判明&回収されるのでしょうか?

その期待値と、本作撮影後にお亡くなりになられたキャリー・フィッシャーさんのご冥福をお祈りして、
評価は80点です。(甘々な点数ですけど・・・)



  1. 2017/12/20(水) 22:36:42|
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映画 『オリエント急行殺人事件』

アガサ・クリスティの傑作ミステリーをケネス・ブラナーが監督と主演を兼任してリメイク版の『オリエント急行殺人事件』をマスさんと一緒に観てきました。
ヨーロッパ各地を巡る豪華列車を舞台に、名探偵エルキュール・ポアロが客室で起きた刺殺事件の解明に挑みます。

あらすじ
トルコ発フランス行きの豪華寝台列車オリエント急行で、アメリカ人富豪のエドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)が刺殺体で発見される。偶然列車に乗り合わせていた探偵のエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)が、鉄道会社に頼まれ密室殺人事件の解明に挑む。乗客のゲアハルト・ハードマン教授(ウィレム・デフォー)やドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)、宣教師のピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス)、キャロライン・ハバード(ミシェル・ファイファー)らに聞き取りを行うポアロだったが……。




実は私は『オリエント急行殺人事件』に関して、1974年に公開された映画も、原作も未見です。
マスさんはミステリーが大好きなので、誰が犯人か知っていますが、新作となる今回の映画に興味があるようですし、私もジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォーら豪華キャストが集結する群像推理劇なので是非とも映画館に足を運ばなくてはと思っていました。

内容が推理サスペンスなので、少しでも詳しく感想を述べると、即ネタばれになってしまいます。
しかし何度も映像化された作品なので、犯人が誰か知った上で鑑賞している人が大半なのでしょうね。
最後の緊迫感溢れた事件の真相を暴く大詰めは、名優ケネス・ブラナーの真骨頂でした。
マスさんの言うには原作のポアロは背の低いダサい男だそうですが、ブラナー版のポアロは髭がちょっと変な点を除くと、非常にスタイリッシュでかつ頭脳明晰。
これまで善と悪の二極しか世の中には存在しないと断言していた彼が、最後に許せる悪もあるとしたラストは感動的でした。


この作品は共演者の全てに演技力が求められる内容で、その意味で絶妙なキャスティングになっていたと感じます。
ド派手なCGやVFX満載の映画がヒットする今の時代において、こういった密室殺人のサスペンス映画は非常に少なくなっています。映画ファンの一人として、演技力が求められるこの様な映画がもっと公開されればいいなぁ、と思います。

今回の評価は90点です。
私が原作も1974年版の映画も見ておらず、誰が犯人か分からないので、かなり衝撃のラストでした。
結末が分かっている方ならもっと点数は低いかもしれませんね。

余談ですが、本日公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ 』の主役レイに扮するのは、本作で家庭教師役をやっていたデイジー・リドリーです。ほぼ同時期に公開の二つの映画に出演するなんて、彼女も売れっ子になってきましたね。
でもデイジーを良く見るとキーラ・ナイトレイにとても似ていると思ったのは私だけではないようです。
ジョニー・デップも出演していて、これでオーランド・ブルームが出ていたらまるで『パイレーツ・オブ・カリビアン』ですよ(笑)

  1. 2017/12/15(金) 21:33:43|
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映画 『ジャスティス・リーグ』

DCコミックスのヒーローたちが集結した最新作『ジャスティス・リーグ』を観てきました。

前作の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」があまり納得のできる作品ではなかったのですが、大好きな『ワンダーウーマン(ガル・ギャドット)』をまた見られるとあっては外せない作品です。

あらすじ
ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)は、スーパーマンの捨て身の行動に影響を受け、再び人類を信じるようになる。彼は新たな相棒ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)の手を借り、強敵との戦いに備えて準備を進める。バットマンとワンダーウーマンとしてお互い協力を約束した彼らは、共に戦ってくれるヒーローたちを集めるが……。




ザック・スナイダー監督の作品はこれまでトーンが非常に暗く、マーベルの作品の明るさと比べて陰鬱なイメージが払しょくできていませんでした。(個人的にはおちゃらけ要素が強くなってきたマーベルのヒーロー物には嫌気がさしていますが・・・)

しかし本作品は完成を目前としたザック・スナイダー監督が、娘さんの死去により途中降板し、編集と一部撮影し直しの作業を、「アベンジャーズ」のジョス・ウェドン監督が引き継ぐと言う普通では考えられない制作体制にチェンジしたのです。

これが最良の化学変化を起こし、暗く、重いトーンが幾分緩和され、ユーモア要素が加味されてバランスの良い作品に仕上がりました。

物語の前半は超人チームを作るべくバットマンとワンダーウーマンがスカウト活動をします。
まだ単体の作品がないアクアマン(ジェイソン・モモア)、フラッシュ(エズラ・ミラー)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)の存在が希薄になる懸念を持っていましたが、上手くその特殊能力を活用して戦う場面が入っていて、その懸念は杞憂に終わりました。
特にフラッシュが場を和ませる役を請け負っていてとても良かったです。

そしてあの人が再登場するか否か。
これは劇場に行って確認してくださいね。

興行成績的にはマーベルの各作品が先行している分、勝っている感じですが、後発組のDCコミック関連作品の巻き返しがどこまで見られるのか、映画ファンの私としてはとても気になっています。

今回の評価は85点です。
物語の鉤となる「世界を掌握できるマザーボックス」の存在意義をもう少し掘り下げて欲しかったです。


  1. 2017/11/25(土) 13:51:29|
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映画 『ブレードランナー 2049』

個人的には今年の真打とも思っている映画 『ブレードランナー 2049』を観てきました。

この作品は1982年に公開されたリドリー・スコット監督作品『 ブレードランナー 』の続編です。
公開当時は興行的に大コケしてしまいましたが、公開以降にカルト的な人気を博し、SF映画の歴史を変えたとも言われています。
それまでの未来を題材にした映画は、きらびやかな美しい未来か、核戦争によって砂漠化した未来しか提示していませんでした。
リドリー・スコット監督は、大気汚染で酸性化した雨が降り、日本文化が融合したロスアンゼルスの町を表現していて、その後のアニメや映画に大きな影響を与えました。

それから35年の歳月が流れ、よもや「ブレードランナー」の続編が出るとは思いもよらず、しかも本作の監督が私も絶賛している『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督となれば期待が高まります。

あらすじ
2022年にアメリカ西海岸で大規模な停電が起きたのをきっかけに世界は食物供給が混乱するなど危機的状況を迎える。2025年、科学者ウォレス(ジャレッド・レトー)が遺伝子組み換え食品を開発し、人類の危機を救う。そして、元捜査官デッカード(ハリソン・フォード)が突然行方をくらませて以来30年の月日が流れた2049年には、レプリカント(人造人間)の寿命に制限がなくなっていた。




この作品、リドリー・スコットが制作に回り、ドゥニ・ヴィルヌーヴに監督を任せた事により、前作の世界観がより深化した内容となりました。但し、最近のハリウッド映画によくあるスピーディな展開とは全く異なる、ヨーロッパ映画を観ているようなゆっくりした流れで物語が進行します。内容的にはSFサスペンスで、常に緊張の糸が張り詰めたようなところがあるので、突然訪れるハードな戦いのシーンがより生きてくる感じがしました。
そして謎解きに繋がるシーンが小物から、登場人物の表情に至るまで出てくるので、2時間43分も凝視するのに疲れる観客もいるかもしれません。(私の場合は大丈夫でしたが・・・)

物語の骨子は新ブレードランナー”K"として出演するライアン・ゴズリングの自分探しが中心で、それに旧作の面々が上手く絡んでいて、オリジナル作品ファンには堪えられない内容でした。
サスペンス物なので、少しのネタバレでも興ざめになってしまいますから、詳しい内容には触れません。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』に好評価与えた人は、この作品は好きだとおもいますよ。
今回の評価は『95点』。
前作の『ブレードランナー』をDVDなどで観て、予習してから劇場に行くと、より楽しめると思います。
でも女性向きではないかな。
ライアン・ゴズリングのファンなら、彼の憂いを秘めた寡黙な演技に酔いしれるかもしれませんが・・・

おまけ。
2022年にアメリカ西海岸で大規模な停電、に関する関連アニメ作品がアップされています。





  1. 2017/11/02(木) 22:02:31|
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映画 『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』

今日はことりはうすの蔵王中央高原ハイキングのガイドを予定していました。
しかし金曜日の段階で本降りの雨になる天気予報でしたので、強行するのは危険と判断。
今回のガイド登山は中止にしました。

そして今日、朝から終日雨で、ガイド登山を実施しなくて良かったと思います。

山に行けなくなったため、今日は昨日から劇場公開された、
映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』をマスさんと観に行きました。

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この作品は、世界的に有名な動物写真家、岩合光昭さんがネコの目線で世界の街角のネコを撮影し、自らネコに語りかける様子とともに紹介するNHK BSプレミアムの人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」の劇場版です。

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1年以上にわたって青森県津軽のリンゴ農家に通って撮影され、人気の高い「津軽の四季」シリーズから「コトラとその家族」、さらにコトラの子どもたちの現在の姿などの映像を中心に、岩合氏がお気に入りの世界6カ国のネコたちの姿などの名場面の数々をテレビ未公開の映像とあわせて再構成しています。

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ナレーションはNHK連続テレビ小説「あさが来た」などで人気の女優・吉岡里帆が担当します。



毎月放送されている『岩合光昭の世界ネコ歩き』は猫好きな方にとってマストアイテムな番組です。
猫を撮影するってとても難しい事なのですが、写真家の岩合光昭は猫に話しかけながら、フランクな関係を築き、怯えのない自然体の猫を写し取ってくれるので、番組を観ていて何時も優しい気持ちになり癒されます。

今回の劇場版は、TV画面より遥かに大きなシアターサイズなので、そこに大きく写る猫達の姿をどうしても見たくなりました。

内容は津軽のリンゴ園に飼われているコトラ家族を中心に進行していますが、5匹の子猫を残して途中からコトラがいなくなってしまうのは、以前自宅の庭にいたハナちゃんのお母さん猫が突然いなくなった状況と重ねて観てしまいました。

ただそこにいる猫達を写し取るだけなので、猫好き以外の方が見ると退屈してしまいそうな内容です。
でも猫を飼った方なら誰もが分かる、ゆっくりと時が過ぎていく感覚が画面の中からにじみ出てきて、穏やかな気持ちになります。


しかし今まで1時間番組として見ていましたが、コトラ家族に特化して内容を吟味してみると、現代の飼い猫事情の問題点も想起されました。
コトラ家族はリンゴ園の小屋を寝床としていて、リンゴ農家の方々から餌を与えられています。
一応飼い猫なのでしょうが、全く去勢や避妊をしない外猫状態なので、子どもを無限大に産む可能性が高いです。

5匹いたコトラの子供の一匹は生後4ヶ月ぐらいで行方不明になってしまいますし、ハナちゃんと呼ばれるキジトラの雌は誰がお父さん猫か分からない子猫を4匹生みます。(このハナちゃん、昨年亡くなった我が家のハナちゃんにそっくりです。)
兄妹のリッキーのみ雄猫なので、ハナちゃんの子は近親相姦で生まれた可能性も高いです。
最後はコトラの子供4匹とハナちゃんの子供4匹が一緒に暮らす状態になるのですが、この農家さんは今後、もっと増えるであろう猫達を養っていけるのだろうか? とちょっと心配になりました。

そんな訳で本作品の評価は80点です。
岩合さんが撮影した猫の写真展を見に行った方が自分としては満足感が高いです。


  1. 2017/10/22(日) 20:42:22|
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映画 『猿の惑星:聖戦記』

チャールトン・ヘストン主演の大ヒット映画『猿の惑星』の前日潭を描いた三部作のラストを飾る
『猿の惑星:聖戦記』を観てきました。

あらすじ
猿と人類の全面戦争が始まってから2年が経ち、シーザー(アンディ・サーキス)が率いる猿の群れは、森の奥深くのとりでに姿を隠していた。ある日、奇襲によってシーザーの妻と息子の命が奪われる。シーザーは人類の軍隊のリーダーである大佐(ウディ・ハレルソン)に復讐するため、オランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)らと共に旅立つ。




前2作で人間が猿インフルエンザウイルスから滅亡に瀕している事実を知りました。
しかし脳が退化して言葉を失う理由が分かりませんでしたが、本作でウィルスが進化してそうなる事が判明し、いよいよ猿が支配する世界が創出される時が近いことを観客は知ります。

ここで面白いのはシーザーはあくまで猿なんですが、観ている私は猿を完全に擬人化して、例えばアメリカインディアンがされたように、白人がマイノリティを迫害する構図で観てしまいます。

オリジナルの『猿の惑星』は目だけが人間で、顔に被り物を付けて撮影されていました。
でもこの新3部作ではシーザーを演じるアンディ・サーキスの顔や身体の動きをキャプチャーして、実際の猿が演じているように感じるのです。特に知性を秘めた目の動きが凄かったです。
アンディ・サーキスはこの演技でアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされるのでは、という下馬評もあります。
この特別映像があるので、下記の動画を御覧ください。



今回の物語は妻と子供を殺されたシーザーの復讐劇が中心になります。
そこに「大脱走」(63)や「プラトーン」(87)などの過去の名作戦争映画のエッセンスを加え、猿対人間、人間対人間の戦いを交えて物悲しいラストに突き進みます。

オリジナル「猿の惑星」で猿たちが暮らす、理想の地へたどり着いた時は、やっとこれでオリジナルに繋がる物語になったと感動しました。

でも良く考えてみると、オリジナルの「猿の惑星」はここから2000年後の話です。
言葉を離せない人間の少女ノバや、シーザーの子供がコーネリアスなのは、時空的繋がりを欠いているので、無理に同じ名前にしなくても良かったと思いますし、オリジナル「猿の惑星」のラストで、人間が核戦争によって死に絶えたとなっている点に関しても辻褄が合わず、それを語るにはもう1作品欲しいところです。

ところで初期の「猿の惑星」は一作目が大ヒットしたために、二匹目、三匹目のドジョウを狙ってその後は4作品も作られてしまいました。
うる覚えですが、続編はコバルト爆弾を信奉する人間の成れの果てのミュータント集団が出てきて、結局地球は木っ端みじんに破壊されてしまいます。
その後、チンパンジー属のジーラとコーネリアスが飛行士が乗ってきた宇宙船を使って過去の地球へ戻り、シーザーと言う子どもを産みます。その子が回り回って人間と猿が共存する地球を創生するのがラストなのですが、これでは閉ざされたタイムループの中で永遠に堂々巡りするような話になってしまい、TV放送で観ていた自分も納得できない話でした。

今回の三部作はオリジナルの「猿の惑星」より後に制作された4作品はあえて無かったものと捉え、オリジナル作のショッキングなラストシーンをより強調させてくれる良作となりました。

本作品の評価は88点です。
上記に書いていますが、最終的に核戦争で滅びた人類と、汚染された地域を2000年後の猿たちが禁断の地、と称していた理由が知りたいです。


  1. 2017/10/20(金) 17:49:58|
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映画 『僕のワンダフル・ライフ』

W・ブルース・キャメロンのベストセラー小説を、『HACHI 約束の犬』などのラッセ・ハルストレム監督が映像化した映画、
『僕のワンダフル・ライフ』を観てきました。

あらすじ
ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーの“最愛の人”は、自分の命を救ってくれた少年イーサ ン。それ以来、1 匹と 1 人は固い絆で結ばれていく。しかし、犬の寿命は人間よりうんと短い。 ついに、ベイリーが旅立つ日がきてしまう―はずが、彼の愛は不死身だった。ベイリーはイー サンに会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すが、そう簡単にはイーサンと遭遇できない。よう やく 3 度目で再会を果たしたベイリーは、…




猫だけじゃなく犬好きの私も完全にはまった作品です。
しかし、予告編や一般公開されているあらすじについては完全にミスリードです。

映画の原題は『A DOG'S PURPOSE(犬の目的)』。
このタイトルに沿った作品の作りなですが、「ベイリーはイー サンに会いたい一心で生まれ変わりを繰り返す」と言う非常に都合のよい広告宣伝に流されて、この作品の本当に言いたかった事が理解されていない嫌いが、レビューに多々見られるのが残念です。

大まかな内容は下記の通り。
物語の始まりは60年代のアメリカ。8歳の少年イーサンは「僕が何でもお世話をする」という条件で子犬のベイリーを飼い始める。そこからの日々、いつもイーサンに寄り添っているベイリーがいた。
しかし犬の寿命は人間より短いのは自明の理で、ある日お別れの時がやってくる。その瞬間、ベイリーはきらきらとした光に包まれ、それを抜けるとまた新たな子犬としての人生が始まった。
ゴールデンレトリバーからシェパード、コーギーと転生するたびに犬種や性別が変わり、飼い主は警察官から独身の若い女性と変わっていく。
犬の最後を看取る度に私を含めた観客は涙するが、次の展開で可愛い子犬に生まれ変わるので、悲しんでいる時間は僅かでしかない。
次は雑種犬として生まれ、若い夫婦に引き取られるが、そこで虐待を受ける。
現在のペットを飼う環境の問題も具現化しているところに奥行きを感じる。
虐待夫婦から逃げ出し、初老になったイーサンに保護される。
ここでベイリーは臭いからイーサンだったと思い出し、イーサンが今でも独りで寂しい生活を送っている事を知る。
そしてイーサンの幸せを願い、姿形が変わった自分がベイリーであるとイーサンに分かってもらおうとする。

ここで予告のミスリードと言ったのは、ベイリーがイーサンに会いたい一心で生まれ変わったのではなく、新たな生を受けて、それぞれ自分を愛してくれる飼い主を幸せにし、守るとこが自分の幸せであると思っている点である。
但し、イーサンについては彼を幸せにできず、守れなかった事が悔いとして今でも残っていた様で、最後にその願いが結実するところで暖かい涙が流れてくるのだ。

犬の目的とは『飼い主に寄り添い、何時も一緒にいること。』
それだけで癒しを与えてくれる犬の存在は素晴らしいの一語と感じる。

犬好きだけじゃなく、動物好きの全ての方に観て欲しい作品。
評価は85点。
マイナス15点は、犬の考えている事をしゃべりすぎ。

犬は目や動きで感情を表現するので、もう少し観客にそれを読み取らせて欲しかった。






  1. 2017/10/15(日) 19:39:03|
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映画 『エイリアン:コヴェナント』

巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取った『エイリアン:コヴェナント』を観てきました。

私、『エイリアン』シリーズが大好きで、今までずっと新作を追いかけている変わり者です。
元祖『エイリアン』を手掛け、2012年、30年ぶりに『エイリアン』の前日潭を描いた『プロメテウス』も結構はまってしまいました。
前作は人類の起源は・・・等という予告編のミスリードで、エイリアン映画である事を伏せて失敗した感がありますが、最後は少し希望を持たせた終わり方をしていて良かったです。

本作は『プロメテウス』から10年後のお話ですが、前作でヒロインを演じた考古学者のエリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)が出演しないらしく、どんな繋がりを持つのか非常に興味がありました。

あらすじ
西暦2104年。惑星オリガエ6に向かう途中の入植船コヴェナント号は予期せぬ事故に遭い、船長ほか47名の入植者を失ってしまう。残されたクルーは移住計画の見直しを図るが、その過程で「カントリー・ロード」を奏でる謎の発信音を傍受。出所を探ったところ、目的地の近くに移住可能な別の惑星を確認する。彼らはそこへ調査のため降り立つものの、現地で謎の生物の襲撃を受け、さらにはアンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)と遭遇する。




上記のあらすじを見ると、第1作目の『エイリアン』の焼き直しのように感じますが、一作目は貨物船だったのが、今回は2000名の入植者が乗る大型船で規模が違います。
しかしやっている事はほとんど同じで、大気組成が地球と似通っている星の調査時に、宇宙服を着ないで外気に触れるなど、有能な宇宙パイロットの面々にしては全然駄目駄目です。
そこでお約束通り、エイリアン病原体に感染してしまうのですから、まるでドリフターズのコントを観ているようでした(笑)

でも本作はエイリアンの襲撃によりどんどん犠牲者が増えていく内容よりも、もっと陰湿で凄惨な物語が主軸になっていました。
ネタバレになりますが、人型のエイリアンを完成させたのは何とアンドロイドのデヴィッドで、彼は自分が想像主になる野望のようなものを抱いていたのです。
いわばAIの反乱劇ですが、このプロットは『2001年宇宙の旅』のハル9000にも似ています。

エイリアンのお話は毎度ワンパターンな展開になりがちですが、本当の対立軸がアンドロイドと人間に持っていった点が実に斬新に感じました。

今後、リドリー・スコット監督は『エイリアン・第一作』に繋がる作品を2本撮影したい意向を持っているそうですが、如何せん本作の興行収入が振るわない現実を見ると、本作で打ち切り、もしくは後1作品撮って終わりの可能性もあると思います。

何とか次回作が制作されればいいな、と淡い期待を抱いているのですが・・・

最後に一言。
本作の後味の悪さは特筆もので、今年観た『LIFE』に肩を並べるバッドエンドでした。
デートムービーには全く向かない作品だと思います。

評価は独特な暗い世界観が楽しめたので85点です。


  1. 2017/09/29(金) 20:57:45|
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映画 『ダンケルク』

第二次大戦の初期、フランス北端の浜辺に追いつめられた連合軍兵士40万人の大脱出劇を描いた作品『ダンケルク』を観てきました。

監督は『インセプション』、『ダークナイト』、『インターステラー』などのヒット作を連発しているクリストファー・ノーランなので、自分としては期待が最高潮を迎えたところで鑑賞しました。

あらすじ
1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。




この作品は構成が少し変わっていて、追い詰められた陸の兵士の一週間、ダンケルクに救助に向かう民間船の一日、そしてイギリス空軍の戦闘機の1時間を交互に映像化しています。
この違った時間軸が最後に収れんし、全てのディテールが繋がる妙は、クリストファー・ノーラン監督の手腕の凄さを見せていますが、一部編集の悪さもあり、何時ものこの監督独自の切れが感じられません。

最後の方の燃料がなくなり滑空するスピットファイアーが、急に反転してメッサーシュミットを撃墜するように見えるシーンは、よく考えてみると、滑空中じゃないのですが、編集の悪さから最初はとても違和感を感じてしまいました。

それに40万人が砂浜に非難し、救助を待っているスケール感がまるでありません。
この監督はCGやVFXなどの特殊効果を嫌い、あくまで実写に拘る人ですが、40万人という途轍もない数の人間がいるとは全く感じられませんでした。
これは900隻も救助に向かったという民間船の描写がない点も共通します。
それと最大の欠点は陸の兵士の一週間の時の流れが見ていて全く実感できない事です。

しかし空爆され、船に乗り込めば魚雷の餌食になる兵士の描写は非常に恐ろしく、ほとんど会話がない中でじわじわと追い詰められていく様がホラー映画のようで、その点では今までにないタイプの戦争映画と感じました。

一番良かったのは美しい機体のスピットファイアー戦闘機が活躍した事です。
映画の大画面で迫力満点のドックファイトを見られただけでも見る価値はあったと思いました。


今回の評価は75点。
絶賛している評論家の方も多いですが、本作はノーラン監督をして、策士策に溺れた感が非常に感じました。





  1. 2017/09/21(木) 22:30:43|
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映画 『ワンダーウーマン』

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した、
美女戦士を主人公にしたアクション映画『ワンダーウーマン』を観てきました。

『ワイルド・スピード』シリーズで有名になった、イスラエル出身の女優ガル・ガドットが主役です。

あらすじ
人間社会から孤立した女性のみの一族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマン(ガル・ガドット)は、自分が育ってきた世界以外の環境を知らず、さらに男性を見たこともなかった。ある日、彼女は浜辺に不時着したパイロットと遭遇。彼を救出したことをきっかけに、ワンダーウーマンは身分を隠して人間社会で生活していくことにする。




この作品、監督は『モンスター』などのパティ・ジェンキンス。
女性監督としては歴代興行収入の新記録を本作で打ち立てたと言われ、DCコミック関連の映画が好きな私としては、外せない映画になっていました。

映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』では最後のラスボスとの戦いに、バットマンが危なくなった時、突如登場して美味しいところを持っていってしまった強烈な印象があります。
その時は謎の女性ヒロインだったのですが、本作はその誕生の物語。

邪神アレスの脅威に備え、日々戦闘力を鍛え上げてきたアマゾン族の女戦士たちが暮らす島に、第一次世界大戦の影響が及び、プリンセス・ダイアナ(ガル・ガドット)は戦争の背後にアレスの存在を感じるようになります。
島に偶然逃げてきた英軍スパイ・スティーブ(クリス・パイン)ととともに、人類を救うために彼女は島を後にします。
しかしその時点では彼女は自身のもつ守護神としての力に目覚めておらず、戦いを通じて邪神アレスを倒す武器は己の力そのものと言う事が分かってきます。

私はアメコミに疎く、ワンダーウーマンという存在を知りませんでした。
しかし本作を鑑賞して、女性の優しさを内包した優しいスーパーヒーローに見入ってしまいました。この作品はアクション映画が苦手な女性にも大いに理解できる内容と思います。


アマゾン族なんて言うと、筋骨隆々のアマゾネスを想像してしまいますが、ワンダーウーマンはどちらかと言うと、線が細く、柔らかな女性が、実はスーパーマン並みに強い、と言う意外性に驚かされます。

今後のDCヒーローを集合させた『ジャスティス・リーグ』の展開に、大いに希望を持たせた作品になっていたと感じました。

本作の評価は90点です。

主演のガル・ガドット。
『ワイルドスピード』シリーズの時は線が細い女優という印象でしたが、本作で美しく可愛い女性像を見せてくれました。
『ジャスティス・リーグ』は彼女見たさで観る人も、私を含めて多いと思いますよ(笑)


  1. 2017/09/08(金) 23:06:25|
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映画 『トランスフォーマー/最後の騎士王』

今日も雨。
これで仙台では28日連続の雨になります。
稲のいもち病も心配されていますが、登山に関していえば、夏に冷害で雨が続くと、秋の紅葉は全然駄目との話も聞きますし、秋の恵みのキノコは、ある程度、夏に暖かくないと菌糸が伸びず、雨で菌糸が流されてしまう事も考えられ、今年は不作年になりそうな予感がします。
現実にお盆の頃の最盛期を迎えるトンビマイタケは大不作だったようです。

そして雨続きで私的に困ったのは、外仕事が全然できない事と、屋根に乗せている太陽光温水器が全く機能しない事です。
夏場は朝に屋根の機器に水を上げておくと、晴れていれば浴槽一杯の水が手を付けられないほどの熱さになるのですが、今年は全然使えません。

そんな訳で今日の午前中は風呂を沸かす灯油を買いに行ったついでに映画を観てきました。
シリーズ化されて、既に5作目で食傷気味な『トランスフォーマー/最後の騎士王』です。

本作はパスしてレンタルで観ようと思っていたのですが、暇潰しにちょうど良い作品でした。

あらすじ
人類とトランスフォーマーが反目し合い、オプティマス・プライムが姿を消してしまう中、地球の存亡を左右する危機が到来。事態を収束すべく、発明家ケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)、オプティマスの後を継いでオートボットを率いるバンブルビー、謎多き貴族の老人(アンソニー・ホプキンス)、オックスフォード大学の教授(ローラ・ハドック)によるチームが結成される。




観た感想ですが、中盤は戦闘シーンもあまりなく、人類の歴史に無理やり後付けしたトランスフォーマーの関わりを吹聴されて眠くなってしまいました。
流石にラストの戦いは迫力がありましたが、局地戦で、地球全体に甚大な被害を及ぼしているのに、そのシーンは僅かに出てきただけで、人類壊滅の危機の悲壮感がまるで出ていません。

話に深みがないので、映像だけを映画館の大型スクリーンで楽しむ、遊園地のアトラクションのような映画ですね。
しかし流石にハリウッド映画。製作費が半端じゃないのに、全世界で興行すると、充分儲けが出てしまうのは、とても日本映画では太刀打ちできません。

このシリーズ。
スピンアウト作品を含めて、今後2年後まで続きが制作されるそうです。
脚本に至っては何と14本分が書き上がっているとか。
何やら、スターウォーズ的な終わりのないシリーズになりそうです。
流石にそこまで付き合うつもりはありません。

評価は70点。
ド迫力映像だけが楽しめる作品です。

でも見ていて考えさせられたり、悲しくなったりしないので、暇潰しには最適でしたよ。




  1. 2017/08/18(金) 18:02:06|
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映画 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 』

土曜日にマスさんと映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 』を観てきました。

最初の三部作が大好きで、映画の醍醐味をとことん味あわせてくれる内容でしたが、4作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』で少しスケールダウンしてしまったので、あまり期待をしないで観に行きました。

あらすじ
ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、過去に伝説の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と旅をした父のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪われた運命を、何とかしたいと考えていた。そこで海にまつわる伝説を調査したところ、呪いを解くには伝説の秘宝“ポセイドンの槍”が必要なことがわかる。その後、英国軍の水兵になったヘンリーが船に乗っていたところ、“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)の襲撃に遭い……。




今年のような暑い夏に一番合う映画は、やはりパイレーツ・オブ・カリビアンです。
評価の低い前作からのつながりが心配でしたが、上手く辻褄を合わせていて、脚本の妙に唸ってしまいました。

今回は三作目までの準主役のポジションにあったウィル&エリザベスの物語を完結する内容になっていて、なおかつ幽霊船に囚われた父ウィルを助けるべく奮闘する息子のヘンリーと、まだ見ぬ父への思いを募らせる女天文学者カリーナが、ウィル&エリザベスを彷彿させる役柄になっています。
そして悪役:海の死神”サラザールに『ノーカントリー』のハビエル・バルデムを配したことは大正解で、おどろおどろしい死神を鬼気迫る演技で見せてくれました。
そしてあの超大型スターがおじさん役でカメオ出演していたのにはびっくり!

お金を湯水のように使って制作したハリウッド映画の醍醐味を存分に味あわせてくれたこの作品。
最後に悲しい別れもありますが、とても面白く、家族で楽しめる作品だと思います。

評価は85点。
これで大団円かと思ったら、エンドロールの後に、またしても終わりのない展開を予感させています。
ディズニーにドル箱路線なのは分かりますが、その商魂の逞しさに少し嫌気がさしてしまい、評価を少し下げました。


  1. 2017/07/31(月) 23:47:54|
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映画 『ライフ』

昨日でラスト公演になる映画『ライフ』をレイトショーで観てきました。

何かBBCで制作した動物ドキュメンタリー映画のようなタイトルですが、その実は『エイリアン』と『ゼロ・グラビティ』を足して2で割ったような内容のSFスリラー映画です。

まあB級色が濃厚な感じがしていたので、DVDレンタルで観ればよいかな、と思っていましたが、宇宙ものの映画が基本的に大好きなので、仕事で疲れてはいましたが一人で観に行ったのです。

あらすじ
世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。




本作はあまり評価されず、短期間の公開で終わってしまいましたが、今年観た『メッセージ』が友好的な異星人とのコンタクト映画だったのに比べ、人を敵対生物としか見なさない最悪のコンタクトのケースが今回の内容です。

細胞の一つ一つに筋肉と脳と視覚を持つ、究極の生物が何故火星で生まれたか、と言う疑問はさておき、その進化のスピードに全ての行動が遅れを取り、次々にカルビンと名付けなれた地球外生物に殺されていくクルーを観ているのは、下手なホラー映画より現実味に溢れています。

かのホーキング教授が、異星人とのコンタクトは悲劇を生み出す可能性が高いと言っていましたが、この作品の内容は正にそれを具現した感じでした。

しかし本作はB級的な映画ながら配役が素晴らしいですね。
『ナイトクローラー』で狂気の報道パパラッチを演じ、役の幅を広げたジェイク・ギレンホール。
『デッドプール』で主演し、一気に人気が急上昇したライアン・レイノルズ。
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』でヒロインを演じたレベッカ・ファーガソ。
日本からは真田広之がなかなか上手い演技を見せてくれます。

でも本作のエンディングは、これ以上の絶望感はない、と言いきれるほど後味が悪いものでした。
2010年に公開された『スカイライン-征服-』と相通じるトラウマになりそうなラストとも言えます。

映画を観てすっきりしたい、楽しみたい、と思う方にはお勧めできない作品です。
私的には衝撃のラストで逆に印象が深まった作品だったですよ。

評価は80点。
ラスト以降の展開については観た人の想像に任せるので良いと思いますが、どうやって火星から生命体がいそうな土を採取したかを、簡単に映像で出して欲しかったです。その方が地球外生命体の発見の感動がより分かち合えたと思いますよ。


  1. 2017/07/28(金) 19:52:13|
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映画 『ハクソー・リッジ』

『ブレイブハート』でオスカーも手にしたメル・ギブソン監督が満を持して世に問う問題作『ハクソー・リッジ(Hacksaw Ridge)』を観てきました。

この作品は第2次世界大戦の沖縄戦で、衛生兵として銃を持たずに戦地入りし、75人もの負傷した兵士を救った実在の兵士:デスモンド・ドスをモデルにした真実の話です。



あらすじ
第2次世界大戦中、デズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、はセブンスデー・アドベンチスト教会の敬虔なキリスト教徒として、人を殺してはいけないという信念を持ち、軍隊に入ってもその意思を変えようとしなかった。彼は、銃を持てと言う命令に違反したとして、最終的に軍法会議にかけられる。その後、父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の尽力により、デズモンドは武器の携行なしに戦場に向かうことを許可され沖縄戦に向かう……。


信仰の力とは、かくも人間の精神を強くするのか、と驚かされる作品だった。
アンドリュー・ガーフィールドは5ヶ月前に遠藤周作作品の映画化「沈黙 サイレンス 」にて、キリスト教が弾圧される時世における宣教師の役を演じた。そして今回は同じ日本を舞台に、戦時においても信仰を貫けるか、という問題を提起している。

戦争とは本来は人を殺す事であるが、デズモンドは「皆は殺すが、僕は助けたい」との信念を曲げず、仲間が退却するのを尻目に、自分は地獄のような崖の上の最前線に単独留まり、もう一人助けたい、さらにもう一人助けたいと、孤軍奮闘するのである。

物語の舞台となったのは、沖縄戦における激戦地・前田高地である。
「ハクソー・リッジ」とは、直訳するとのこぎり崖となり、沖縄戦において、浦添城址の南東にある「前田高地」と呼ばれた日本軍陣地を言う。前田高地は北側が急峻な崖地となっており、戦車も登れない要害で、米軍は縄梯子を備え付けて崖を登った。
対する日本兵は高地の各所に塹壕を掘り、トーチカを築いて米軍と対戦した。
この点の詳細は映画では語られていないが、調べてた上で映画を鑑賞すると、死を恐れずに突撃してくる日本兵が米兵にとっては悪魔のような存在として見えていたことが分かる。

この戦闘シーンが凄まじい。
日本の予告編では『プライベート・ライアン』を超える戦闘シーン、と宣伝されているが、正しくは「『ブレイブハート』と『プライベート・ライアン』以来、最も暴虐で血まみれた殺戮」がローリング・ストーン誌の評価である。
銃撃で内臓が飛び散り、手足は吹き飛ばされ、死体にはネズミがたかり、蛆が湧く。
至近距離での接近戦の恐ろしさをこれでもか、と見せられてしまったが、こういったグロ表現が苦手な方は目を背けたくなるであろう。
しかし実際の戦場とは正に、こういった殺し合いの世界で、現在の極右政権が最終的に目指す目的が、戦争も辞さずにあるのには末恐ろしさを感じる。
今、このご時世だから日本人として見なければならない映画という感じがした。

評価は90点です。
「人を殺すことが最大の罪」を教義にしているキリスト教徒が、何故に過去の歴史の中で戦争を繰り広げるのでしょうか?
これはイスラム教徒や仏教徒にしても同じ。
そう考えると空しくなってくるのです。






  1. 2017/07/07(金) 21:39:10|
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映画 『LOGAN/ローガン』

マスさんと二人、レイトショーで映画 『LOGAN/ローガン』を観てきました。

『X-MEN』シリーズのウルヴァリンが、ボロボロになりながらもミュータント存亡の危機を救おうと突き進む姿を描くアクション大作です。

あらすじ
2029年、この25年間で新たなミュータントは生まれておらず、彼らの存在は絶滅の危機に瀕している。アダマンチウムの骨格を持ったことで、超人的な治癒能力は衰え、老いが目立つローガン(ヒュー・ジャックマン)に、チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)は最後のミッションを託す。その内容は、ミュータントが生き残るための唯一の希望となる少女、ローラ(ダフネ・キーン)を守り抜くことだった。武装組織の襲撃を避けながら、車でをノースダコタ州にある「エデン」を目指すローガンたちだったが……。




マーベル映画の『X-MEN』シリーズはヒューマンドラマに溢れた部分が多く、マスさんと二人でとても気に入っていて、欠かさずに映画館に足を運んでいるシリーズです。

特にヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリン=ローガンが、重厚感溢れる役柄で、毎回魅せられてしまいます。

『X-MEN』の一作目が公開されたのは2000年、それ以降今回の作品までヒュー・ジャックマンは17年間もウルヴァリン役をやっていたとは驚きです。
若かった彼も来年には50歳を迎えるとか。不死身のウルヴァリン役を演じるのは、年を感じさせる今の容貌からも限界でしょう。

本作の監督は前作『ウルヴァリン:SAMURAI』から継続してジェームズ・マンゴールドが担当しました。
前作は脚本が出来上がった状態で監督に抜擢されたらしく、ジェームズ・マンゴールドとしては悔いの残る出来だったようです。
2007年に監督した西部劇『3時10分、決断のとき』は素晴らしい作品で、今回の西部劇的な仕立ての『LOGAN/ローガン』と構成が非常に似ている感じがしました。

さて本作は観る人に覚悟を強いる作品です。
不死身のウルヴァリンが老眼鏡をかけ、怪我して傷だらけになり、走ると息も絶え絶えとなります。
そして何時も理路整然としていたプロフェッサーXが認知症を患い、意味不明のことを口走ったり、自らを制御できず思念波を放ち、話の中では『X-MEN』のメンバー7名を死に追いやったと知らされます。

愛を知らず、あらゆるものに敵意を剥き出しにするローラが、ウルヴァリンとプロフェッサーXの三人で旅を続ける内に、祖父、父、娘が織り成すロードムービーのような疑似家族になっていき、獣のような少女が顔つきも少しずつ変わっていく様子は、とても微笑ましく感じました。

そして最後のウルヴァリンの怒りの爆発。
アメコミの映画化とはとても思えない壮絶なバトルに鳥肌が立ちました。
ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンはこれで見納めです。
万感の思いが募るラスト。
これまでの人生、全然良い事がなかったウルヴァリンが、初めて家族の素晴らしさを分かった瞬間に時が止まります。

最後はとても悲しい気持ちになる作品ですが、ヒュー・ジャックマンの17年間の集大成がここにありました。
評価は95点です。
この作品のラストでは、『X-MEN』シリーズの継続は心象的に難しいのではないかと感じます。


  1. 2017/06/16(金) 23:09:34|
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映画 『メッセージ』

『メッセージ』は今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む主要8部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞したSF映画なので、これは公開されたら観に行かねば、と思っていたのですが、ヤフー映画のレビューを見ると、あまり評価されていない様で、行くか行かぬか迷っていました。
しかし監督のドゥニ・ヴィルヌーヴが近く公開される『ブレードランナー』の続編の監督に大抜擢された方と聞き、見逃しては後悔すると感じ急遽観に行ったのです。

いやぁ~ヤフー映画のレビューや評価を信じなくて大正解でした。
SF映画と言うより重厚なヒューマンドラマで、過去の同系列の作品では『未知との遭遇』、『コンタクト』、そして少し毛色は違いますが『インターステラー』と肩を並べるほどの傑作でした。



原作は、SF小説の各賞を総なめにした、アメリカの作家テッド・チャンによる短編小説「あなたの人生の物語」。
出演は突然飛来した“彼ら”が人類に伝えようとする“メッセージ”を懸命に解読しようとする言語学者を、アカデミー賞5回のノミネートを誇るエイミー・アダムスが熱演。ヒロインとともに任務にあたる物理学者を「アベンジャーズ」シリーズのジェレミー・レナー、作戦の指揮をとる軍人を「ラストキング・オブ・スコットランド」のオスカー俳優、フォレスト・ウィテカーが演じている。

あらすじ
世界各地に12隻の宇宙船が現れ、言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)、数学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)、アメリカ軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)たちが調査を始める。
彼等に与えられた任務は、宇宙船の中にいる2体の地球外生命体ヘプタポッドとコミュニケーションをとり、飛来の目的を探ることだった。試行錯誤の末、墨を吹き付けたような円形の図像が書記言語であることが明らかになり、解読が進む。並行して、ルイーズは母子の光景のフラッシュバックに悩まされる
襲来の目的を問われたヘプタポッドは、人類に「武器」をもたらすことだと伝える。これを脅威と見なした中国軍のシャン上将は通信回線を閉じ、ヘプタポッドとの戦争の準備を始める。そんな最中、言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。


こんな風にあらすじを書くと、SF宇宙戦争に物語は展開するように感じますが、本作品は全く別物で、緊張感を常に漂わせながら、静かに宇宙人との会話が進行していく内容です。
ここで『アベンジャーズ』のようなアクションSF映画を欲していた鑑賞者からは、駄作との評価を受けてしまうのです。

この作品はある意味、鑑賞する人の集中力を試されるものかもしれません。
短編SF小説を形而上学的、哲学的なレベルまで引き上げた秀逸な脚本は、演者の一言一句が非常に重要な意味を持たせます。
言語学者のルイーズが前半でこの様な内容の言葉を発しています。(言い方は違いますが・・・)『多言語を理解すると、その国の精神構造まで理解できる。』←ここが重要で、終盤でルイーズが異星人の言語を完全に理解した瞬間から、時間を超越して未来まで見える能力を身に付けるんです。
これ以上書くとネタバレになるので控えますが。

エイリアンが人間に向けたメッセージの内容、そして娘のフラッシュバックの理由が霧が晴れたように把握できますし、最後の戦争を回避するシークエンスに関しては、『君の名は。』以上の強烈な仕掛けに感動すら覚えました。

この辺りは私では言葉足らずですので、日本の有名監督に語っていただいたほうが分かると思います。
私からすると決して提灯コメントではありませんよ。



しかし人類皆がヘプタポッドの表意文字を理解できたら、戦争などまったくなくなる世界ができるのでしょうね。

私の評価は98点です。(3000年後に何が起こるか気になってしょうがないのでマイナス2点)



  1. 2017/06/01(木) 21:52:45|
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映画 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

1970年代を中心にヒットした数々の楽曲に乗せ、落ちこぼれヒーロー達が大暴れする『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編を観てきました。

前作がマーベル作品では考えられない、ハチャメチャな爆笑ものの素晴らしい出来だったので、今回も期待していました。

あらすじ
ピーター(クリス・プラット)は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のまとめ役として、刑務所で出会ったくせ者たちを率いている。宇宙一荒っぽいアライグマのロケットは、小さな相棒ベビー・グルートと共に銀河の平和を守るために奮闘。緑色の肌を持つ美しい暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)らと共に行動し……。




前回、謎だったピーターの父親(カート・ラッセル)が、今回は唐突に登場してくるのは驚きましたが、その行動が余りにもエゴ丸出しで、結果的に対立していくのですが、俗にいう「生みの親より、育ての親」。ピーターを育ててきた宇宙海賊ラヴェジャーズのリーダー、ヨンドゥ(マイケル・ルーカー)がこの物語には深くかかわってきます。
最後に悲しい別れが待っていますが、その中で繰り広げられるギャグの応酬は、この作品を一大パロディエンターテインメントに作り上げている所以です。

分かる人は分かる映画『ナイトライダー』で主役をはったデヴィッド・ハッセルホフがちょい役ながら出てきた時はぶっ飛びました。
何とシルベスター・スターローンまで出てきた時はびっくり。

小ネタも随所に満載で楽しめましたが、ピーターの実父が何故あんな行動をとったかが最後まで分からず、しかもピーターの母親にした事が観ているこちらも憤慨したので、その点では少し後味が悪かったです。

でもベビーグルードの反則的な可愛さにはノックダウンさせられましたよ。

今回の評価は78点です。
面白かったのですが、何か今後もグタグタ続いていきそうで、終わりのない物語になっていく雰囲気が濃厚なためです。

酷い事に今後は『アベンジャーズ』にも参加していくとか。
これ以上マーベルを追いかけるのは疲れてきました。



  1. 2017/05/27(土) 18:17:52|
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