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東北の山遊び(雑記帳)

日々感じた事を気の向くままに書いていきます。添付写真とは無関係な内容も多いです。

映画 『ジョーカー』

個性派俳優のホアキン・フェニックスが、DCコミックスの悪役ジョーカーを演じた映画『ジョーカー』を見てきました。

この映画、私的には傑作です!


あらすじ
孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら病弱な母の介護を続ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、貧困を極めた底辺からの脱出を試みる。




「バットマン」の宿敵として登場するジョーカーは、廃液の満ちたタンクに落下し、異貌となった形相が悪の本性を肥大化させた、世界で最も知られる大悪党ですが、本作はその出自とは別の観点からダークサイドに陥りジョーカーとして覚醒していくアーサーの姿を詳細に表現しています。
そこには現代社会における貧富の格差の問題や、幼少期のDV被害など、主人公本人の力では成すすべがない境遇が度重なり、その帰結として悪の道に進んでしまったアーサー。
その所業は肯定できないながらも、彼の心の叫びに感情移入してしまう自分がいました。

この作品でのホアキン・フェニックスは正に怪演という言葉しか思い浮かびません。
緊張すると笑いが収まらなくなる精神病を患い、その笑いの表情の中に悲しみ、怖れ、焦燥、不安、驚き、嫌悪、恨みといった感情を表現しているのは驚きの一語です。
そして近年太り気味だった彼が、役作りで肋骨が露わになるほどガリガリに痩せ、貧しさや弱さ、そして人間の狂気をその体型から出している点も凄かったです。

しかしこころ優しいアーサーがジョーカーに変わった瞬間、笑いが収まらない病から開放され、饒舌かつ暴力的になる演出はコミックス由来の作品の枠を超越して、強烈なサスペンススリラーを見てしまった感じでした。

見た後の爽快感や高揚感は一切なく、絶望感や虚無感に捕らわれてしまう作品なので、全ての方にお勧めできる作品ではありませんが、長く記憶に残る傑作だと思います。

評価は95点。
マイナス5点はバットマン(ブルース・ウェイン)の父トーマス・ウェインの事をあまり良く描いていない事です。
アーサーに対して殴り掛からず、言葉によって理知的に話し合いをして欲しいと感じました。







  1. 2019/10/05(土) 19:35:17|
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映画 『アド・アストラ』

タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、爽快な演技を見せてくれた
ブラッド・ピット主演の映画『アド・アストラ』を見てきました。

この映画、とても静謐な流れで物語が進んでいくため、レビューは酷評の嵐ですが、哲学的に考えさせられる点が多く、私には合っている作品でした。

あらすじ
地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。




この作品にエンタメ的な仰々しく派手な演出を求めて劇場に足を運んだ方は皆さん失望するでしょう。
本作の筋は、幼い自分を捨てて、宇宙に旅立った父の心情を知るを旅で、ブラビの一人芝居のシーンが物語の筋になっています。
科学的な観点で「それはありえないでしょ」といったシーンも多々ありますが、宇宙を舞台にしたハードSF映画の形を取りながら、話の主題が全然別のものなので気になりませんでした。

主人公は喜怒哀楽の表現が苦手で、冷静沈着かつ自らを厳しく律し任務遂行を第一とする男として前半は表現されています。
しかし自分の父親に自分の言葉で片道通行の通信を行った結果、それまで封印された強い感情が一気に湧き出して、父に会いたい一念から規約を破り宇宙に旅立っていきます。
そして最後に父親を反面教師として、真の自分に向き合えるラストは心を抉られました。

深く静謐な宇宙空間に一人佇む孤独を感じられる佳作です。

評価は90点。
デイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再び組んだ伝記ドラマ「ファースト・マン」が面白かったと言える方ならお勧めです。



  1. 2019/09/24(火) 19:00:00|
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映画 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

「昔むかしハリウッドで・・・」というおとぎ話風のタイトルがついたクエンティン・タランティーノ監督の最新作
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を見てきました。

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの二大スターが初競演した話題の作品です。

あらすじ
人気が落ちてきたドラマ俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、映画俳優への転身に苦心している。彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、そんなリックをサポートしてきた。ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)がリックの家の隣に引っ越してくる。




この作品はラブ&ピースなヒッピー文化の頂点だった1969年のハリウッドを舞台にしています。
クエンティン・タランティーノは当時まだ子供で、栄光に陰りが見え始めたハリウッド映画と、茶の間の流れるTVドラマ、そして重厚なアメ車、ラジオから流れる音楽、街にあふれるおしゃれな映画ポスターに憧れていたんだと思います。
そんな彼の懐古趣味を全開にしたのが本作品です。

基本的にコメディ映画なんですが、TVドラマの仕事が少なくなり、ロサンジェルスを見下ろす豪邸を維持するのが難しくなった落ち目のTV西部劇のスター:リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)がマカロニ・ウエスタンに出て出稼ぎをするくだりはクリント・イーストウッドを彷彿させて面白かったです。しかしその後、クリント・イーストウッドは「ダーティー・ハリー」で大当たりしたのですが・・・
情緒不安定で泣き上戸のレオナルド・ディカプリオの演技は秀逸で、アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされても可笑しくないと感じました。

それに対するダルトンの付き人兼スタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)。
常に落ち着いた態度ながらも触ると危険な雰囲気を醸し出しているのは流石ブラッド・ピットならではです。
今まで知らなかったのですが、昔は専属のスタントマンを雇っているスターが多かったらしいです。
「グリーン・ホーネット」出演中のブルース・リーと格闘したり、ヒッピー集団のマンソン・ファミリーが暮らす昔のウェスタン映画の撮影所を訪ねた時の不穏な雰囲気に見事に対峙したり、最後の最後まで彼の存在が際立っていました。

しかし二大スター以上に、この映画の真の主人公は、マーゴット・ロビー演じる実在した女優シャロン・テートと感じます。
マンソン・ファミリーが起こしたハリウッド史上最も凄惨な事件の被害者としてしか記憶されてこなかった一人の美しき女優を、タランティーノはスクリーンに活き活きと蘇えらせてくれました。
私自身シャロン・テートという女優はよく知らず、実在のシャロン・テート殺害事件のことも本作品を見るために予習で初めて分かりました。
プレイボーイハウスでキュートなゴーゴー・ダンスを踊る彼女、自分がヒロインとして出演した「サイレンサー 破壊部隊」を映画館
で観て観客の反応に満足げな笑顔を浮かべる彼女をタランティーノは愛情を込めて描いていきます。

1969年は私の子供時代なので、当時のアメリカのトレンド文化を全て知っている訳ではありませんが、街中の看板を当時の状態に再現し、ハイウェイを走行している車をCGではなく全てその当時の車を使い再現したのは、流石に実写に拘るタランテーノです。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなポップさに溢れていて、その映画の魔法の世界に足を踏み入れただけでもこの作品は楽しめます。

そして日本版の映画キャプションにある「ラスト13分。タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす。」の言葉。

いやはや・・・こう来たか!!!
タランティーノ作品らしくグロ表現満載ですが、これは見てのお楽しみです。

評価は90点。

評価が非常に分かれる作品だと思います。
少なくても「チャールズ・マンソン」、「シャロン・テート殺人事件」「ヒッピー文化」についてある程度知った上で鑑賞しないと、ラストに向かってどんどん不穏な雰囲気になる緊迫感が伝わりません。
それを知らないで鑑賞してしまうと、何を言いたかったのか全く分からん映画になってしまうと感じました。
若い方は低評価になってしまうかも・・・

但し、当時日本でもTBSで放送されていた「FBIアメリカ連邦警察」を見ていなかった点については残念でした。
その内容を知っていたらより楽しめたと思います。
昔って日本のTVで結構アメリカのTVドラマを放送していたんですよね。





  1. 2019/09/06(金) 18:24:08|
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映画 『ロケットマン』

ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた伝記ドラマ『ロケットマン』をマスさんと見に行きました。

監督デクスター・フレッチャー。
第91回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、世界中で一大旋風を巻き起こした『ボヘミアン・ラプソディ』の代役監督として一躍有名になった監督です。
もともと『ボヘミアン・ラプソディ』の監督はブライアン・シンガーでしたが、未成年者への性的暴行で訴えられており、その件が元で解雇されたのでは言われています。映画の撮影は、あと数週間を残すのみという時期に製作は一時中断。
しかし、製作スタジオのFOXがデクスター・フレッチャー監督にアプローチして撮影が続行され、スケジュール通りに撮影を終了し、映画は予定した公開日にリリースされました。

そのデクスター・フレッチャー監督が次に手掛けたのが本作で、キラ星のごとくスターの座へ駆け上がり、やがてアルコールやドラッグで転落し、性的指向がゲイという点まではほぼ同じですが、『ボヘミアン・ラプソディ』の第二弾を期待して見るとがっかりするかもしれません。『ボヘミアン・ラプソディ』がライブ感溢れる作りだったのに反して、本作はミュージカル仕立てだからです。

あらすじ
少年レジナルド・ドワイトは、両親が不仲で孤独だったが、音楽の才能に恵まれていた。エルトン・ジョン(タロン・エジャトン)という新たな名前で音楽活動を始めた彼は、バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)と運命的な出会いを果たし、二人で作った「Your Song/ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」などヒットナンバーを次々と世に送り出して世界的な名声を得ることになる。




私の年代のでエルトン・ジョンの歌に触れなかった方は少ないと思います。
歌の題名は知らなくても、ラジオやCMで流れるメロディを聞くと、それがエルトン・ジョンの曲だったと分かる有名な曲が非常に多かったことに驚かされます。
何てったって彼はビートルズ、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、マドンナに次いでレコード販売枚数で世界5番目の人物なのです。

そんな煌びやかなスターが、本作を見るまで、孤独な半生を送っていたなど露とも知りませんでした。
両親からの愛に恵まれず、ゲイであるが故に相思相愛のパートナーに出会えず、過酷なコンサートツアーに心身ともに疲れ果て、終にはアルコールとドラックで転落してしまう彼。

映画はその心情にマッチした歌詞(曲の発表順はあえて無視して)を持ったエルトンのヒット曲を歌い踊ることによって説明していきます。見ているとちょっと居たたまれなくなる悲しいシーンが多いですが、製作総指揮を行ったエルトン・ジョン本人が、自身の半生を吐露することによって作り出された真実の物語には心を打たれました。

そして強靭な喉と艶を併せ持ったエルトン・ジョンのヴォーカルを忠実に再現したタロン・エガートンには驚きました。
ご本家よりイケメンな彼が演じているので、作品に華が増した感じです。
『ボヘミアン・ラプソディ』で一番残念だったのが主役のラミ・マレックがフレディ・マーキュリーより容姿の点で劣りカリスマ性を欠いていたことと、自分が歌っていない点でした。

本作でエルトンを陰で支えた作詞家バーニー・トービンの存在を初めて知りましたが、ふたりの出会いと諍い、そして和解を描き、最後にエルトンは最愛の彼を得て、現在は幸せに暮らしているラストに心からおめでとうと言いたくなりました。

美しいメロディラインを持った佳曲『Goodbye Yellow Brick Road』がバーニー・トービンとの一時的な別れの曲だったのですね。



評価は90点です。
見ていて辛くなるシーンが多いので、見た人によって評価が異なる作品だと思います。
でも私とマスさんは結構はまりました。


  1. 2019/08/31(土) 09:25:40|
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映画 『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

少し前に鑑賞し、レビューを書く時間がなかった作品『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のレビューです。

個人的に『ワイルド・スピード』シリーズはド派手のカーアクションが面白く好みなのですが、本作はサブキャラの元FBI捜査官のルーク・ホブスと元MI6エージェントのデッカード・ショウが組んで悪の組織と戦う外伝です。

あらすじ
元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と元FBI特別捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、政府から協力要請を受ける。内容はデッカードの妹で、肉体を改造したテロ組織のリーダー・ブリクストン(イドリス・エルバ)に襲われて行方不明になっているMI6エージェントのハッティ(ヴァネッサ・カービー)を保護するというものだった。ハッティが取り戻した人類の半分を死滅させるウイルス兵器の回収を最優先するため、二人は渋々組むことにする。




希代のアクションスターの二人がタッグを組んだ作品なので、アクション映画として見た場合は凄く面白かったです。
こんなのありか! といったあり得ないアクションシーン満載で、細かな矛盾は脇に置いて、細かい事は考えずに楽しむ作品と思いました。

しかし『ワイルド・スピード』本来のカーアクションを期待していったら肩透かしを喰います。
その方向性は本家のシリーズを見なさいという事でしょうか。

「デッド・プール2」のデヴィッド・リーチが監督した作品なので、主役のあの人が少し絡んでいて笑わせてくれました。
また透明感あふれる女優のヴァネッサ・カービーがショウの妹役で出ていて、切れのあるアクションを見せてくれたのも良かったです。

でも敵役がサイボーグで、それを操る強大な悪の組織の存在が明かされるなど、内容がSFチックになり過ぎた点については、ちょっとやり過ぎと感じました。
今後本家『ワイルドスピード』との関連性とどう折り合いをつけて行くのか心配になってしまいました。

評価は80点。少しおまけしています。




  1. 2019/08/27(火) 20:14:49|
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映画 『アルキメデスの大戦』

「週刊ヤングマガジン」連載の三田紀房のコミックを実写化した映画『アルキメデスの大戦』を見てきました。

コミックは未だ未完ながら、結構面白い内容なので13巻(現在17巻まで発行)まで読んでいます。

あらすじ
昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。




はっきり言って、この映画に過剰な戦闘シーンを期待する方は見に行ってはいけません。
戦闘シーンは予告編でほとんど網羅されていて、後は全て会話劇が主体です。
その点は原作も同じです。
物語は歴史の流れを踏んでいますが、あくまでIF戦記なので、架空の主人公が戦争を回避するために、自分の数学の才能をフルに生かして軍部の陰謀を暴いていく過程が面白いんです。

主人公の櫂直を演じた菅田将暉は天才役者ですね。
どんな役でもこなせる役者と評判の方ですが、あの難しい数式を黒板に書きながらセリフを澱みなく話す才能には驚きました。
数式が分かる方が見ると、全く間違っていないそうです。

まあ途中まではコミックの流れに忠実に話が進んでいくのですが、やはり映画の尺に合せて、結論を性急に急いでしまった点が唯一残念でした。まあ造船中将・平山 忠道を演じた田中泯さんの威圧感ある説得をされてしまったら、若造の櫂が信念を曲げてしまっても可笑しくないかな、とも思いますが・・・

そんな点を考慮して評価は80点です。

できれば三部作にして、櫂直の並外れた天才っぷりを堪能したかったです。






  1. 2019/08/08(木) 19:49:07|
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映画 『天気の子』

ずっと追いかけているアニメ監督・新海誠の最新作『天気の子』を見てきました。

前作の『君の名は。』がどうも肌に合わず、今回は見るべきか、スルーするべきか少し悩みましたが、あの究極に美しい背景画の世界を大型スクリーンで堪能したくなって、映画館に足を運びました。

あらすじ
高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。




見終わって最初の感想は、空前の大ヒットになった『君の名は。』ほど興行収入は良くないだろうな、という事でした。
話の骨子は、豪雨が続き東京の街が水没していくのを止める力を持った少女と、人柱になる少女を助けたい少年の話なんですが、『君の名は。』で表現された町一つが彗星の落下で壊滅する破壊的な状況とは異なり切迫感に欠けているんですよ。
現実に報道などで、線上降水帯による悲惨なゲリラ豪雨の映像を見てしまうと、本作で表現されている雨は優しく見えてしまい、デザスタームービーとして根本的なところが抜けているのです。

新海監督のこれまでの作品でデビュー作の『ほしのこえ』、海外で凄く評価された『雲の向こう、約束の場所』、そして『君の名は。』に全て共通するスタンスは【セカイ系】と言われる、若い女の子が世界の危機を救う一点に集約されています。
しかし本作はその【セカイ系】的なラストに持っていかない点で、新海監督が新たなるステージに上がったと感じますが、いろいろシナリオに欠点があり、二人の主人公に全然感情移入できぬまま、物語が進んでのは最悪でした。
帆高が何故遠い東京まで家出したのか、それは重要なプロットだと思うのですが、その点にはほとんど触れられていません。
光を追いかけて来てしまったなんて理由は陳腐すぎます。
また陽菜が何故晴れ女の能力を得たのかも最後まで分からず、弟と貧しく二人で暮らしている事もあり得ない状況です。

それに空から落ちるシーン、雲の上のシーン、草原に佇むシーンは『千と千尋の神隠し』や『天空の城ラピュタ』、『風の谷のナウシカ』などの宮崎駿作品で見た既視感覚が濃厚でちょっと興ざめしてしまいました。

が新海監督に求めているのは『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』の、エンタメ的じゃない同人誌的な物語なので、本作も『君の名は。』に引き続き、見ていて入り込めない作品になってしまいました。
特に前半の部分は眠気を押さえるのに大変なでした。

評価は70点。
でも雨が晴れて一気に太陽の光が差し込むシーン、東京の夜空に花火が打ちあがるシーンは鳥肌が立ちましたよ。


  1. 2019/07/25(木) 20:11:21|
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DVD鑑賞 『聖職の碑』

楽天の期間限定ポイントが2000ポイントあり、その有効期限が近づいていたため、予てから観たかったDVDをネット通販で購入しました。

それが新田次郎原作の映画『聖職の碑』です。

2019071301.jpg

この作品は劇場で鑑賞した記憶はなく、かなり昔にテレビで一度見たきりでした。
ツタヤやゲオなどではレンタルは一切されておらず、また鑑賞したいと思いながらも果たせなかった作品なんです。
封切り時の興行成績が非常に悪かったらしく、権利問題も絡んで、一度DVDで発売されてから再発されないようです。
画質は4:3のアスペクト比の上下をカットしている仕様のため、かなり悪い印象でした。

そんな訳で予告編はネットでアップされていません。

あらすじ
 大正時代、中箕輪高等小学校では白樺派教員とそれに反対する教員、郡の視学との対立が始まりつつあった。このような中、校長の赤羽長重は毅然とした態度で教師たちをまとめていた。
 大正2年8月26日、赤羽は、実践主義的教育の一貫として、生徒25名、地元の青年会員9名、引率教師3名(校長、他2名)の総勢37名で木曽駒ヶ岳登山に出発した。登山計画は綿密に練られ、前年までの経験を基にした詳細な計画書が全員に配布され、また、地元の飯田測候所にも最新の気象状況を照会するなど、当時考えられる対策は全て取られていた。
 一行は、生憎の曇り空であったが、予定通りの山行を決行した。しかし稜線に出る頃に暴風雨になり、何とか伊那小屋にたどり着くことができた。この時、小笠原海上で発達した台風が猛烈なスピードで、東日本を通過していたのである。この天候の急変は当時の観測技術では判明できなかった。しかも、頼みの綱の小屋は半壊状態であった上に、心無い登山者の失火によって石垣のみの無残な姿に変わっていた。赤羽は、周辺のハイマツ等を手分けしてかき集め、全員の雨合羽(合羽ではなく映画では身体に巻きつけるゴザ)も利用して仮小屋を設営し、ビバークを試みた。
 しかし、粗末な雨対策による漏水のため、火を焚くことができず、体力を失っていた生徒が疲労凍死(低体温症)するに及んで一行はパニックに陥った。青年会員の若者が、赤羽ら引率教師の指示に従わず、屋根代わりの雨合羽を剥がし、散り散りになって無謀な下山を開始した。残った雨合羽とハイマツは強風で吹き飛び、仮小屋は風雨にさらされたため、生徒たちも我先に暴風吹き荒れる稜線の死地から逃れようと下山を始めた。赤羽ら教師は、体力のない生徒や、雨合羽を吹き飛ばされて装備の十分でない生徒をかばいながら、やむなく下山の途に出ざるを得ない危地に陥った。
 結果的に、樹林帯まで下りきった者は生存し、稜線上で力尽きた者の多くが生命を落とした。その中には、生徒に防寒シャツを与えて救おうとした赤羽校長の姿もあり、総計11名の尊い命が失われる大遭難事故となってしまったのである。生き残った教師や赤羽の妻・つぎは、事故の後、遺族からの罵声や連日の投石に耐える日々が続いた。
 駒ケ岳登山の計画を知った当初は、「鍛錬主義につながる暴挙」と強く反対していた有賀喜一(中箕輪高等小学校主任訓導)は、自らを犠牲にして弱った子供にシャツを与えて救おうとした赤羽の行動に理想主義・鍛錬主義の垣根を越えたヒューマニズムを感じ、病身を押して、教師と生徒の心の触れ合いを忘れまいと記念碑の建立に奔走し、完成直後に亡くなる。
 上伊那郡教育会は、将棊頭山の山頂直下にある遭難現場に「遭難記念碑」を設置し、「記念」の言葉の中に、決して事故のことを忘れ得ないようにという思いを込めた。


何とも悲しい気持ちになる物語でした。
当時の気象予報は気象庁に勤務経験のある新田次郎氏の言によると、このような台風が急速に接近することなど分からなかったそうです。しかも今では考えられない貧弱な装備。ゴザを雨具替りにしても、短時間しか雨避けの効果は得られないでしょうし、失火によって小屋が石垣を除いて骨組みだけになっているなんて、この時現地にいたなら絶望的な気持ちになっていたと思います。
地図で当時の登山コースを確認してみると、子供の足では学校を出て夕方小屋に辿り着くのがやっとの標高差と距離です。
現在の学校登山において、そこまでハードな道のりを歩かせる事はないと思いますが、鍛錬主義が教育の基本だった当時は当たり前の行事だったのでしょう。

これと同様の遭難事件が1918(大正7)年に蔵王の熊野岳で起こっています。
10月23日、宮城県立第二中学校(今の第二高校)の生徒150名が、遠刈田温泉を出発し、高湯温泉(現在の蔵王温泉)まで横断する集団登山を行いました。
ろくに案内人もつけず、風雨をおして刈田岳山頂に立ち、そのまま熊野岳を越えて高湯温泉に午後3時ごろ下ったそうですが、遅れた生徒には2名の教師が付き添っていて、本隊と行動を別にしたようです。
その後、猛烈な風雪となり、遅れた9名は下山してきません。
翌日から捜索隊を組織して救助に当たりましたが、現在、熊野岳避難小屋のすぐ西側にある御室で、凍死した5名を発見、他の4名も200mほど離れた場所に遺体となって4日後に発見されたそうです。

蔵王の遭難のケースは秋が深まった時期は積雪があると言う高山の気象条件を無視した結果でしょうが、木曽駒ヶ岳の遭難はいろいろ不可抗力が重なって最悪の結果になってしまったと思います。

校長役の鶴田浩二、有賀喜一訓導役の北大路欣也、駒ケ岳登山では赤羽と対立し、辞表をたたきつけようとするが、子供たちにほだされて思いとどまった清水政治訓導役の三浦友和など、名優の演技も秀逸で、見応えのある映画と感じました。

但し、同じ森谷司郎が監督をした『八甲田山』の決死の雪山ロケに比べると、映像の迫力の点ではイマイチと思いました。


  1. 2019/07/13(土) 23:08:17|
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映画 『凪待ち』

『凶悪』などの白石和彌監督がメガホンを取った映画『凪待ち』を見てきました。
パートナーの女性の故郷・石巻で再出発を図ろうとする主人公を、元SMAPの香取慎吾が演じています。

あらすじ
木野本郁男(香取慎吾)はギャンブルをやめ、恋人の亜弓(西田尚美)と亜弓の娘の美波(恒松祐里)と共に亜弓の故郷である宮城県の石巻に移住し、印刷会社で働き始める。ある日、亜弓とけんかした美波が家に帰らず、亜弓はパニックになる。亜弓を落ち着かせようとした郁男は亜弓に激しく非難され、彼女を突き放してしまう。その夜、亜弓が殺される。




予告編が何やらサスペンス仕立てのようになっておりますが、もっとヒューマンドラマに振られた内容です。
本作品は今年観た映画の中で最高傑作と言えるものでした。

香取慎吾がジャニーズ時代には絶対にキャスティングされないような、ギャンブル依存症のどうしようもないクズ野郎:郁男を演じていています。
しかしそんな駄目人間ながら、内に何かしら優しさを秘めているので、周りの誰もが彼に助け舟を出してしまいます。
そんな他人の優しさを裏切り続ける郁男の行為を見ていて居たたまれない気持ちなります。
でも何とか更生して欲しいと願い続けながら、彼を心の中で応援している自分がいました。

この作品の舞台となったのは、未だに震災の爪痕が残る石巻。
既視感ある風景がスクリーンに展開します。
亜弓の実家である雄勝の水分浜から見た小富士山と、凪いだ雄勝湾の静かな風景は見知っているだけに、作品に親近感を抱かせてくれました。
その反対に荒野のような日和大橋の下での惨劇と、美波が同級生と会話する、津波で壊滅的な被害を被った門脇地区の殺伐とした風景は、荒んだ郁男の心象風景を現しているように感じました。

この作品は郁男の堕落と再生の物語です。それを震災で未だ復興事業が続いている石巻の風景とダブらせて描いています。
落ちるだけ落ちた郁男が破滅寸前に救われた時の号泣には私も自然に涙が流れました。
郁男が真っ直ぐ前を見て操船するラストの眼差しは、暗い物語の最後に一条の光を与えてくれました。

これまでのアイドルの香取慎吾が、本格俳優として開花した作品になったと思いますし、脇を固める白石組の名優たちの演技も秀逸でした。

評価は95点です。
ジャニーズ事務所に対する忖度から、おそらく日本アカデミー賞にはエントリーされないかもしれませんが、作品賞に値する内容を持っている作品だと思いました。

マイナス5点は、亜弓を殺害した犯人の動機がよく分からなかった点です。
そこは観客が各自判断して、という事なんでしょうが、その点を少しでも掘り下げて欲しかったです。

  1. 2019/06/29(土) 20:19:54|
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映画 『X-MEN:ダーク・フェニックス』

フォックスがディズニーに買収されたため、フォックスが制作するX-MENシリーズの最終作となる「X-MEN:ダーク・フェニックス」を見てきました。

このシリーズは長年監督を変えながら話を繋いできたため、いろいろ矛盾点がでてきて、辻褄が合わない内容も多い点が難点です。
しかし根底にあるミュータントで生まれた故の人類からの迫害と、人類をヒーローとして助けて、自分たちを認めてもらおうとする悩みと葛藤が全作品を通じて描かれていて、話に深みがあったのでファンとして応援していました。

あらすじ
サイコキネシスとテレパシーの使い手ジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)の活躍で、X-MENはすさまじいパワーを持つミュータントのアポカリプスを倒した。それから10年後、宇宙でのミッションで発生した事故によってジーンが封じ込めていた邪悪な別人格ダーク・フェニックスが解き放たれる。やがて彼女は制御不能に陥り、世界は滅亡の危機に直面する。




ジーン・グレイの別人格であるダーク・フェニックスが出現して、X-MENの面々と戦わざるを得なくなる状況は、旧シリーズ3作目の「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」(06)でのジーン(ファムケ・ヤンセン)の暴走で一回描かれています。

しかし新シリーズ2作目の「X-MEN:フューチャー&パスト」にてウルヴァリンが未来から過去に送り込まれて、歴史を改変し時間軸が変わってしまったため、旧3部作が一切なかったことになってしまいました。
2作目の「X-MEN:フューチャー&パスト」のラストのシーンに本作が結びつくのかも気になって鑑賞していました。

まあ本作のラストの解釈次第で、何となく矛盾なく繋がったようで、多少納得できましたが、本作におけるプロフェッサーX(ジェームズ・マカボイ)のキャラ設定が旧作と比べてブレていて、監督がブライアン・シンガーからサイモン・キンバーグに変わった弊害が出た感じです。プロフェッサーXが過去にジーンに対して行った行為は、仲間から断罪されるような事には思えず、断罪されて狼狽するプロフェッサーXは威厳のかけらもない人物でした。

もう一つ納得がいかない点はX-MENの敵役に宇宙人を出してしまった事です。
X-MENとマグニートー(マイケル・ファスベンダー)、それに人類の三つどもえの対立軸が従来のお話を引っ張る核でしたが、アポカルプスはミュータントだから出てくる必然性は分かるものの、宇宙人まで出してしまったら完全に「アベンジャーズ」の劣化版にような内容に陥ってしまいます。X-MENの場合、ミュータントとしての能力はアベンジャーズのヒーロー達ほど派手ではないので、見劣りしてしまうんですよ。

まあ上記の欠点を除けば、長年のファンなら分かるプロフェッサーXとマグニートーの粋な掛け合いも見られて、読後感がとても良いラストだったと思います。

評価は80点。
でもヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンが出演しなかった本作を見て、少し物足りない気持ちになったのは私だけではないでしょうね。

今後はディズニー傘下のマーベル・シネマチック・ユニバースにX-MENが登場して、全てのキャラが新しい配役になることでしょう。しかしフォックスが作り上げてきたマイノリティとしての悩みや葛藤を一切無視して、新規アベンジャーズ的な世界観に組み入れられるとしたら私には付き合いきれません。



  1. 2019/06/25(火) 18:48:11|
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映画 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

ゴジラやガメラ。
怪獣映画を見て育った私としてはハリウッド版のゴジラの新作は外せません。
そこで『GODZILLA ゴジラ』『キングコング:髑髏島の巨神』に続く、“モンスター・ヴァース”シリーズの第3弾『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』をさっそく見てきました。

あらすじ
神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す。




昔の東宝怪獣祭りを現代のハリウッドの巨額な資本と、映像技術でアップデートした凄い作品、というのが偽らざる感想です。
こんな怪獣バトルが見たかった、という欲求を限りなく満たして見れて、これは映画館の大型スクリーンで鑑賞すること必須の映画でした。

災害シュミレーション的な側面がある日本の『シン・ゴジラ』に比べて、人間が地球環境を悪化させたために、地球を再生する目的で怪獣が全世界に出現しているというメッセージを濃厚に感じます。

反面、人間的な思惑がとても浅はかで、特に母親の行動が理解できません。
環境テロを狙ったものなのか、単なる息子をゴジラに殺された復讐なのか、行動原理が曖昧なため、鬱陶しいキャラとしかなっていませんでした。何でかんで家族愛を入れたがるハリウッド映画の悪い点がでた感じがします。

また初代ゴジラを倒した必殺の兵器オキシデン・デストロイヤーが取って付けたように急に使われるのも違和感がぬぐえません。

そんな些細な欠点もありながらも。本作品はゴジラ好きは狂喜乱舞する内容でした。
後半からの怒涛の怪獣プロレスは一見の価値ありです。

評価は88点。

次が『ゴジラ対キングコング』だそうで、どう考えてもキングコングに勝ち目はなく、企画的に無理な感じがしているのですが・・・

全然話は変わりますが、平成ガメラ三部作で、ギャオスの大群が日本に飛来しているシーンで終わった次の展開をどうしても見たいです。


  1. 2019/06/16(日) 21:07:07|
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映画 『アラジン』

先週の土曜日、現在大ヒットしている映画『アラジン』をマスさんと一緒に見にいきました。

1992年にアニメで公開されましたが、私はその作品をDVDでも見ていません。
ただし主題歌の「ホール・ニュー・ワールド」は何故か知っていました。
今回の実写版はウィル・スミスが魔人のジーニー役を演じている以外、何の情報も入れないで新鮮な気持ちで見ることができました。

あらすじ
貧しいながらもダイヤモンドの心を持ち、本当の自分にふさわしい居場所を模索する青年のアラジン(メナ・マスード)は、自由になりたいと願う王女のジャスミン(ナオミ・スコット)と、三つの願いをかなえてくれるランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)に出会う。アラジンとジャスミンは、身分の差がありながらも少しずつ惹(ひ)かれ合う。二人を見守るジーニーは、ランプから解放されたいと思っていた。




最初、ウィル・スミスが魔人だなんて、イメージが大分違うな~と思って見はじめましたが、それは直ぐに杞憂に終わりました。
もともとウィル・スミスはミュージシャンでもあるので、歌や踊りはお茶の子さいさい。
楽しい、悲しいなどの表情が非常に豊かで、しかもスピート観溢れる演出で、おどろおどろしい魔人の世界観を見事に現代風にアップグレードしてくれたと思っています。

それにプラスしてヒロインの王女ジャスミン(ナオミ・スコット)は綺麗なだけでなく、歌が本職のミュージシャン並みに上手いので、これも良かったです。

魔法の絨毯に乗って二人で夜空を飛ぶシーンは最高でした。



ディズニー映画なので基本的にはミュージカルです。
でも違和感なく歌って踊るシーンに移行しているので、ミュージカル苦手の方でも満足できる編集の仕方だと感じました。

やはり映画は読後感の良さというか、観終わった後に楽しい余韻と高揚感が残る映画が最高だと思います。

その点では秀逸な作品でした。

評価は93点。
マイナス7点は悪役の大臣ジャファーが、もう少し怖さとインパクトのある俳優さんを使えば良かったと思う点です。

  1. 2019/06/11(火) 23:04:34|
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映画 『空母いぶき』

久しぶりに邦画を見てきました。

総理役の佐藤浩市さんの役作りの発言で、安倍総理を揶揄しているとネトウヨが炎上させ、某極右作家が三流役者と罵った映画『空母いぶき』です。

そしてyahoo映画のレビューで酷評されている状態なので、どんな内容なのか気になって映画館に足を運びました。

結論はなかなか見応えのある作品で、酷評されている方々はかわぐちかいじの原作と違うと言った点からでしょうが、とても良い作品だと私は思いました。

あらすじ
20XX年。日本最南端沖で国籍不明の漁船20隻が発砲を開始し、波留間群島の一部を占領して海上保安庁の隊員を捕らえる。日本政府は、航空機搭載護衛艦いぶきをメインにした艦隊を派遣。お互いをライバルとして意識してきた航空自衛隊出身のいぶきの艦長・秋津竜太(西島秀俊)と海上自衛隊出身の副長・新波歳也(佐々木蔵之介)は、この未曽有の事態を収束しようとする。




原作では尖閣列島を中国が占拠して、戦闘状態になるミリタリーサスペンスの一面が強いようですが、本作はいぶきにマスコミが乗船しており、事の真相を明らかにしない政府の対応に風穴を開ける役割をしています。
またクリスマスイブで24時間忙しいコンビニの対局的な様子を描くことで、平和ボケの日本の現状と、局地的な戦闘が始まったことによる民衆のパニックを上手く表現していると感じました。

そして戦闘状態に陥り、自衛隊員に死者が出た時、防衛出動を宣言する総理の苦悩は、シンゴジラより現実感溢れていて、佐藤浩市の演技は素晴らしかったと思います。
また姿見えず、攻撃してくる敵に対して、専守防衛を貫く自衛隊員の苦悩と、国民を守る意識の高さに敬服しました。

本作品はハリウッドの戦争映画のように、派手な戦闘シーンを期待してはいけません。
現在の戦闘は暗い指揮所の電子機器に囲まれた中で行われます。
船体近くで迎撃した敵ミサイルは、爆発音と振動でしか伝わってこないでしょう。
そんな緊迫感溢れた戦闘状態を良く表現していたと思います。

現在、世界の大国は右翼思想がまん延し、自分の国だけが良ければ良いという状態にあります。
特に米中の貿易戦争は、かつて日本が石油の輸出を止められ、第二次世界大戦に突き進んだ状況に近いと感じています。
また北朝鮮は絶対に核兵器は手放さないと思いますし・・・

そんなきな臭い世界情勢の中、局地的に戦闘状態に陥った時に、日本はどう対処し、自衛隊はどう動けば良いか。
それをシュミレーションした内容は見て価値のあるものと思いました。


垂水総理(佐藤浩市)が外務大臣に一喝した『安易に戦(いくさ)という言葉を使うな!』
そして官房長官との事後の会話、『外交では相手を最後まで追い込んではいけない』
これは政治家が肝に銘じてほしい言葉です。

評価は85点です。
原作者のかわぐちかいじさんが監修しているので、彼が言いたい事は盛り込んでいるのでしょう。
でも最後の終戦のいきさつは少し安易すぎると感じました。



  1. 2019/05/29(水) 21:20:53|
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映画 『アベンジャーズ/エンドゲーム』

『アベンジャーズ』シリーズの完結編で、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でヒーローたちが完全な負け試合を強いられたサノスとの再度の戦いを描くアクション大作『アベンジャーズ/エンドゲーム』を公開初日に見てきました。

あらすじ
アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)らアベンジャーズとサノス(ジョシュ・ブローリン)が戦った結果、全宇宙の生命は半数になってしまう。宇宙をさまよいながらスーツの開発を続けるアイアンマンをはじめ、生き残ったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)やソー(クリス・ヘムズワース)らは再び集まり、サノスへの逆襲を始める。




完全に前作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編なので、人類の半数が失われた地球で、残ったアベンジャーズのメンバーがどんな戦いを見せるのか見届けてやろうと思って出かけましたが、本作は完全に一見様お断り、過去21作品あるマーベル・シネマチック・ユニバースの全作品を記憶に留めていないと、話のつながりが全く把握できない代物でした。

劇場内にいる観客は概ね私より遥かに若い男性中心で、明らかにマーベルのファンだと思います。
Yahoo!映画のレビューを帰宅後に見ても、ほとんどの方々が内容を絶賛していました。

しかし私の意見は違います。
元ネタがアメリカのコミック誌を実写化したので、何でもありの内容に関しては目を瞑りますが、今回のタイムトラベルに関する表現については全く納得できませんでした。
タイムトラベル物の作品は、そこに付きまとうタイムパラドックスを無視できないし、してはいけないものと考えています。
そこに映画鑑賞後もいろいろ思索し、映画の奥行がより深まっていくものなのですが、本作は過去に行って過去の自分とバトルを演じたり、挙句の果てには過去に干渉しても、現在の歴史はまったく変わらないと断じてしまいました。
量子世界から行き来すればタイムパラドックスは発生しないとはどんな学説から導かれたのでしょう?
その設定を必要としたために、『アントマン&ワスプ』という映画を最初は構想もなかったのに、無理やりこじ入れたようです。

ただ単に過去にタイムスリップさせて、今までの出演者を全て顔見世させたとしか言えない内容に唖然としてしまいました。

それにもう一つ納得できない点があります。
ソーの扱いです。
何ですか、あのお笑い芸人のようなキャラ変更は!


よく演じたクリス・ヘムズワースが脚本に納得したものです。

それに最後の戦い。
もう大晦日の紅白歌合戦のようなお祭り騒ぎでしたね。

個別で曲の第一楽章しか歌わない顔見世興行のようなごちゃごちゃした内容で、最後のキャプテンアメリカとアイアンマンに大とりを演じさせる。
ほとんど活躍していないヒーローも多数。
内容的には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の劣化した焼き直しという感じがしました。

別な映画ですが、『ロード・オブ・ザ・リング╱王の帰還』の最終決戦の方が、大スペクタクルと高揚感を煽ってくれて秀逸だと思います。

まあ、完全にお祭り騒ぎの中に自分を没入させれば楽しい映画だったのでしょうが、自分的にはいろいろ見ている間に引っかかった部分が多くて、のめり込めない作品になってしまいました。

しかし過去11年のマーベル・シネマチック・ユニバースの全作品を総括し、まとめ上げた点については凄いと思いました。

評価は75点です。

全宇宙の半数の人間?がサノスによって消し去られているのなら、より文明が進化した宇宙人がサノスを何故倒しにこないのか、全然理解不能です。キャプテン・マーベルたった一人で巨大宇宙船を苦も無く撃墜させているではないですか。




  1. 2019/04/27(土) 11:42:15|
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映画 『ハンターキラー 潜航せよ』

映画『ハンターキラー 潜航せよ』を見てきました。
久しぶりに公開された潜水艦を舞台にしたアクション映画です。
潜水艦ものは駄作なしと言う評価通り、この作品も手に汗握るドキドキ感と、痛快さを同時に味わえた作品でした。

あらすじ
ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)が艦長を務めるアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦ハンターキラーに、ロシア近海で行方不明になった同海軍原潜の捜索命令が下る。やがてハンターキラーは、沈没したアメリカ海軍の原潜と、もう一隻のロシア海軍の原潜を発見し、生存していたロシア海軍の艦長を捕虜として拘束する。さらに、ロシアで極秘偵察任務にあたる4名のネイビーシールズが、世界の命運を左右する巨大な陰謀をつかむ。それを受けてハンターキラーは、敵だらけのロシア領海のフィヨルド内に潜航する。




いやぁ~ハリウッド映画にありがちな家族愛とかを一切排除し、ほぼ戦闘シーンに特化した男臭い映画でした。
それに理想の上司像を見せてくれるアメリカとロシアの二人の対照的な艦長。それにネイビーシールズの隊長。
これならどんな部下もついていく事でしょう。心が熱くなりました。

それに対して統合参謀本部議長を演じたゲイリー・オールドマンが、今ここにある危機を煽る煽る。
ちょっとプロトタイプ過ぎる参謀でしたが、彼がいたことにより第三次世界大戦に突入しそうな切迫感が出ていたと思います。

配給側としてはB級映画の扱いなんでしょうが、自分としては大当たりの作品でした。
ただしあまり女性向きの内容ではありませんね。

評価は85点です。
本物の原潜が潜航していくシーンは迫力がありました。

  1. 2019/04/25(木) 20:19:52|
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映画 『ダンボ』

マスさんと二人でディズニーの新作映画『ダンボ』を見てきました。

1941年製作のアニメ『ダンボ』をベースに、『チャーリーとチョコレート工場』などのティム・バートン監督が、大きな耳を持つ象のダンボと出会った家族の物語を描いた作品です。

マスさんと同様、ティム・バートン監督の作品が大好きなので、公開を楽しみにしておりました。

あらすじ
サーカスで生まれた象のダンボは、耳が大き過ぎると笑われていた。だがサーカスの元スター、ホルト(コリン・ファレル)の娘ミリー(ニコ・パーカー)と息子のジョー(フィンリー・ホビンズ)は、家族の一員としてダンボと接していた。ある日ミリーとジョーは、偶然ダンボが空を飛べることを知る。そのことが、ドリームランドを経営するヴァンデヴァー(マイケル・キートン)の耳に入る。





実はアニメの『ダンボ』は見た事がなく、サーカスで馬鹿にされている耳の大きな小象。空を飛べる以外の事は知らずに見に行きました。
従って新たな脚本と原作の違いは分からず、新鮮な気持ちで観ました。

結論から言うと、子供の頃のわくわく感を思い出させてくれるイイ映画だったと思います。

母親象と離れ離れになり、落ち込むダンボは可哀想でしたが、自分のコンプレックスを逆に個性に替え、人生を切り開く姿をダンボを通じて見せてくれました。

それにティム・バートン監督の少しダークな演出が絡んでとても良かったです。

童心に帰った気持ちで見られるかどうかが、この作品を楽しめる鍵でしょうね。

評価は85点です。

最後はハッピーエンドなので、気持ちよく映画館を出られます。




  1. 2019/04/03(水) 17:09:54|
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映画 『キャプテン・マーベル』

マーベルの女性スーパーヒーローの物語「キャプテン・マーベル」を見てきました。

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(18)のラストシーンで、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が最後に希望を託した「切り札」が彼女でした。

あらすじ
1995年、ロサンゼルスのビデオショップに、突然正体不明の女性(ブリー・ラーソン)が空から降ってくる。彼女には驚くべきパワーが備わっていたが、全く覚えていない“記憶”がフラッシュバックすることが悩みだった。その記憶にはある秘密が隠されており、それを狙う敵がいた。彼女は、後にアベンジャーズを結成するニック・フューリーと共に戦いに身を投じることになる。




まずオープニングにびっくり!
マーベルのロゴのパラパラシーンが全て亡くなられたスタン・リーになっています。
マーベルのコミックの発展に寄与され、マーベルの映画作品すべてにカメオ出演された彼がいなくなったことを実感した瞬間でした。

この作品はゴールデンウイークに公開される『アベンジャーズ エンドゲーム』に繋がる重要な作品なので、見ないことには話がまったくつながらなくなってしまいます。
まあ単純にマーベル商法にのせられている感じなのですが、まあお布施のつもりで見たのが正直なところです。

話は失った記憶を探し、最後に覚醒して驚異的な力を得る、という少しサスペンス要素のある内容でした。
でも女性スーパーヒーローの物語としてはDCコミックの『ワンダーウーマン』の方が格段に上です。

それにスーパーマン並の無双な強さなので、『アベンジャーズ エンドゲーム』が『ジャスティス・リーグ』のように、キャプテン・マーベル以外のヒーローはほぼ雑魚、的な扱いになってしまう危惧を持っています。
ヒーローとは弱みを持ち、苦戦しながらも最後は勝つ、というのが見ている者にカタルシスを味あわせてくれると思いますが、その点で本作品はああり評価できませんでした。

ただ驚いたのはデジタルで若く加工されたサミュエル・L・ジャクソンです。
御年70歳を越えているようですが、いやはや若い!
これからは主人公が若い頃のシーンに別な俳優を起用しなくても良さそうな感じがしましたよ。

それにグーズと言う茶トラの猫が結構活躍します。
この可愛い猫の本当の正体にまたまたびっくり!
ある意味、グーズが一番強いのでは、なんて思ってしまいました。

まあ『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ エンドゲーム』の完全なつなぎの役目を宿命づけられた作品のため、変な制約を受けて脚本の自由度を失ったように感じるため、この作品の評価は70点です。


  1. 2019/03/16(土) 19:48:26|
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映画 『グリーンブック』

ニューヨークに住むセレブな有名黒人ピアニストと、彼に雇われたイタリア系アメリカ人の用心棒兼運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に黒人差別が残るアメリカ南部を巡るロードムービー『グリーンブック』を見てきました。
『ロード・オブ・ザ・リング』でアラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセンと、『ムーンライト』のマハーシャラ・アリが共演しています。

この作品は本年度アカデミー賞の全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞しました。

あらすじ
1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの2ヶ月間、著名な黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部へのコンサートツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。




近年アカデミー賞の作品賞を受賞した作品は、クソ難しい内容のものが大半で、『この作品の持つ意味を解る俺、凄い!』 といった少し鼻につく内容が多かったのですが、本作は見た人が皆幸せになれる出色の出来でした。

この作品は運転手兼用心棒で雇われたトニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけているそうで、彼が生前父から聞いたドクター・シャーリーとの友情の物語をベースとしています。
監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリーです。

人種差別を扱っている点で、暗く物悲しく、しかも頭にくるシーンもありますが、決してお涙頂戴のほうに振らず、適度に笑いもある内容でした。特にラストシーンが素晴らしい!

しかしトニー・リップを演じたヴィゴ・モーテンセンには驚きましたね。
役作りのため何と20kg増量し、ジャンクフード好きの、粗野で無学で腕っぷしだけ強い中年用心棒になりきっています。
黒人がセレブなインテリで、白人が無学な下層階級という今までにない対比も面白いと感じました。

この作品の評価は98点です。
近年の映画の中で、これほど心が温まる作品は見当たらないですよ。
映画好きの方は是非見に行ってください。お勧めです。





  1. 2019/03/08(金) 20:16:30|
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映画 『アリータ:バトル・エンジェル』

木城ゆきとのコミック「銃夢」を、ジェームズ・キャメロンが脚本と製作を手掛けて実写化したSFアクション
『アリータ:バトル・エンジェル』を見てきました。

ユートピア(理想郷)の正反対のディストピアな未来を舞台に、圧倒的な戦闘能力を持つサイボーグ少女が失われた記憶を探り、強大な敵と戦います。



原作である木城ゆきとが90年代に発表したSF漫画「銃夢(ガンム)」を読んだ経験はありませんが、何故か「銃夢(ガンム)」というタイトルだけは知っています。
原作に惚れ込んだジェームズ・キャメロンが、20世紀フォックスと共に映画化権を獲得していたらしいですが、「アバター」続編の製作と重なったためロバート・ロドリゲスに監督を託したという経緯があるそうです。

本作の内容は原作の前半部分を再構築したと言われています。
従って続編ありきのラストになっていて、ちょっと消化不良の部分がありました。

しかし、近年のVFXやCG技術の進歩は驚くほどで、実写とCGの境がまったく違和感なく見られます。
サイボーグ戦士たちのボディのリアルな質感には目を見張りました。

さらにドラマの面ではクリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリという3人のアカデミー賞受賞俳優を起用したことで、話に説得力がでています。

ハリウッドのお金をかけた圧倒的なビジュアルとアクション描写を堪能出来る点で秀逸な作品と思います。

評価は83点です。
でも最後に名優がラスボスで出てきたのですから、続きを早く見たいですよ。

 
  1. 2019/03/06(水) 21:05:23|
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映画 『ねことじいちゃん』

「岩合光昭の世界ネコ歩き」で可愛らしい世界中の猫を撮影している
動物写真家・岩合光昭さんの映画初監督作『ねことじいちゃん』をマスさんと見に行きました。

何処のシーンでも猫が必ず出演している映画ということなので、猫好きには必見の映画です。

あらすじ
2年前に妻(田中裕子)を亡くした70歳の大吉(立川志の輔)は、友人たちに囲まれ、飼い猫のタマの散歩と妻が残したレシピノートの続を書いていくことが日課の自由気ままな生活を楽しんでいた。だが、親しい友人が亡くなり、自身の体にも変調を覚えた矢先、タマがどこかに行ってしまう。




この作品は主に愛知県の佐久島で撮影されたそうです。
美しい海と、穏やかに生きる島の人々、そして素晴らしい環境でのんびり暮らす猫達の姿が印象的な映画でした。

猫のタマ役は、アメリカンショートヘアの雄猫ベーコンが演じています。
100匹以上の猫オーディションで見つけた猫とか。
その他に38匹の猫が登場します。

岩合さんはこの映画の監督を依頼された時に、猫中心で撮影すれば良いと思ったらしいですが、実際に役者さんの演技指導はやった経験がなかったため、ベテランの俳優さんやスタッフに支えられて映画が完成したと言っていました。

話の内容は猫を飼った方ならあるあるの事ばかりで、ゆったりした静かな時間の流れを感じさせてくれます。
はっきり言って何らかのドラマチックな展開を期待して見に行ったら退屈な映画と感じるでしょうね。
ちなみに原作の漫画をネットでサンプル立ち読みして見てみたら、この映画そのものの内容でした。

私はNHK-BSで放送している『岩合光昭の世界ネコ歩き』が大好きなので、その番組のファンだったら納得の内容だと思います。
『岩合光昭の世界ネコ歩き』より人間ドラマを噛ませているので、逆に全然飽きることなく画面に集中できました。

評価は85点です。
おばあさん方の喧嘩シーンはいらなかったと思います。
その分、死別した奥さんとタマのふれあいシーンがあれば良かったなぁと感じました。



  1. 2019/02/26(火) 22:08:23|
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Author:SONE
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